テック系メディアTheVerge、BusinessInsiderによると、マイクロソフトは、来年初めにiOSにxCloudをもたらすために 「ダイレクト・ブラウザベースのソリューション 」に取り組んでいると報じています。
マイクロソフトの計画に精通している情報筋によると、同社がiOSとiPadOSデバイス上で実行するためにxCloudのWeb版を開発してきたようです。最終的にはAppleのプラットフォーム上で実行されることを期待し、アプリでの作業を継続している模様。
マイクロソフトのXbox部門ボスのフィル・スペンサー氏は、先日行われた社内のオールハンズ・ミーティングの中で、マイクロソフトがブラウザベースのxCloudを動作させる作業を行なっている事を明らかにしました。
フィル・スペンサー氏は「我々は絶対にiOSでの作業を終えるだろう。iOSの進捗状況は良い感じだ。我々は最終的にiPhone、そしてGame Passを搭載したiPadで作業を完了するだろう。」と述べ、Business InsiderがiOS向けのWeb版のニュースを最初に報じています。更に、フィル・スペンサー氏は、「Game Passを使ったストリーミングが来年にはWindows10のPCにも来るだろう。」と発言しています。アップルはこれに対しコメントをまだしていません。
BusinessInsiderによると、突破口のヒントは、Amazonの「Luna」から来ているようです。それはWebアプリとして提供することによって、同社の近日中のクラウドゲームサービス「Luna」をiPhoneに持って来ることができると述べています。Engadgetとのインタビューで、「Luna」のエンジニアリングとテクノロジーヘッドのGeorge Tsipolitis氏は、「アマゾンは、その機能を可能にするためにAppleと一緒に働いている。」と述べました。
元Apple App Storeディレクターのフィル・シューメイカー氏は、米議会の反トラスト小委員会が今週発表した報告書によると、「Appleがゲームパスのようなサービスを許可していないのは、Apple自身のサブスクリプションサービスであるApple Arcadeと直接競合しているからだ。」と主張しています。
アップルは、今週13日(日本時間14日午前2時)に発表会を予定しており、そこでは新しいiPhone12シリーズを発表すると言われています。もしかすると、このiPhone12の発表会の場で、amazonも「Luna」の宣伝効果を狙って発表する可能性もあります。アップルとしてもクラウドゲーミングサービスがiOSに集まっているという自社製品デバイスに取ってプラスになる宣伝効果もあります。
クラウドゲーミングサービスの流れは既に勢いを増しているので、前述の「アップルアーケードと競合する」としてライバル勢をiOSから拒絶してもいられない状況になりつつあり、更に前述の「アップルが米議会反トラスト小委員会に睨まれている」事を踏まえると、妥協する可能性もあります。
既に来年2021年前半にXクラウドのサービス開始がアナウンスされているので、おそらく日本でのサービス開始はこのブラウザベースで動作するiOSも含まれているかもしれません。もちろんアンドロイドは通常アプリが公開されて動作すると思われます。
14日午前2時のアップルの発表会はiPhone12が中心ではありますが、別の角度でも注目しても良いかもしれません。🔚
via BusinessInsider, TheVerge
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