【DF】PS5 ProのAIアップスケーラー「PSSR」は、AMD FSR 3.1より優れているが、特定のシーンではNVIDIAのDLSSより劣る。

,

PlayStation 5 Proに搭載されているAIアップスケーラーである「PSSR」ですが、テック解析メディアであるデジタルファウンドリーによると、AMD FSR 3.1よりも確実に優れているようですが、特定の場面ではNVIDIAの DLSSに劣っていることが、初期のバージョン比較で明らかになっています。

デジタルファンドリー『ラチェット&クランク パラレルトラブル』をテーマにした3つのアップスケーラーの比較ビデオを公開しています。

初期バージョンでの比較では、新たに明らかになったディテールのアンチエイリアス処理と動きにおいて、PSSRがAMD FSR 3.1よりも優れていることが判明したようです。

PSSRはよりソフトな画像を出力したのに対し、DLSSはより少ないエイリアシングでジオメトリを解像するため、PSSRは特定のシナリオにおいては、まだNVIDIAのDLSSに遅れをとっているとの事です。

しかし、NVIDIAはDLSSを現在の完成度に磨き上げるのに6年以上の歳月を要しています。それに比べて、PS5 ProのPSSRはまだ始まったばかりですので、それを考えればPSSRは初期段階でもかなり完成度の高い出来と言えそうです。このあたりは、ソニーが様々な家電製品や映像機器開発による豊富なノウハウも貢献しているのでしょうかね?

興味深いことに、少なくとも『ラチェット&クランク パラレルトラブル』では、PS5ProのPSSRがNVIDIA DLSSよりも優れた結果を出している部分があるようです。

動画では『ラチェット&クランク パラレルトラブル』でのレイトレース反射では、PSSRの方がより優れた画像の安定性を実現しています。低画質設定では、PSSRはチェッカーボードを正しくマージし、より高解像度の出力を行っていますが、NVIDIA DLSSではチェッカーボードの痕跡がはっきりと見えています。

『ラチェット&クランク パラレルトラブル』は、元々内部解像度が高いため、PlayStation 5 ProのアップスケーラーPSSRがかなり完成度の高い結果を出しているようです。

しかし、デジタルファウンドリーが最初のビデオで言及しているように、PSSRの真の性能を見極めるのは、内部解像度が864pと低めの解像度で実行されている『Alan Wake 2』のようなタイトルで、どれほど上手く4Kの高解像度で安定して解像するかが重要なようです。

そんな矢先、『Alan Wake 2』のPS5 Pro Enahcedのアップグレードの詳細が公開され、動画も公開されました。アップグレードの詳細は、当ブログの記事でも書きましたが、念の為記載しておきます。

クオリティ・モード(グラフィック品質重視)

PS5 Proクオリティ・モードには、PS5版にはなかった「レイトレーシング」機能が追加。

  • レイトレーシング追加、30fps
  • レイトレーシングによる反射(不透明と透明)追加
  • レンダー解像度 2176 x 1224
  • 出力解像度 3840 x 2160 (4K) PSSRでアップスケーリング

パフォーマンスモード(フレームレート重視)

PS5 Proのパフォーマンスモードでは、ベースのPS5と比較して出力解像度、ディテールが大幅向上。 PS5 の クオリティ・モードとほぼ同じ画質(レンダー)設定を使用。

全体的な映像の安定性、フォグ、ボリューメトリック・ライティング、シャドウの精度が向上。

  • 60fps
  • PS5クオリティ・モードとほぼ同じ画質設定で動作。
  • レンダー解像度 1536 x 864p
  • 出力解像度 3840 x 2160p PSSRでアップスケーリング(PS5版は、1440p出力)

公開された動画ですが、パフォーマンスモードは戦闘シーンでエフェクトが多用されているので、見極めるのが難しいですが、静止状態でのクオリティモードのRTなど見る限り、PSSRのアップスケーリングは周囲の文字など見ても綺麗に解像されているようです。

問題は動くシーンや動いているオブジェクトがあるような場面ですが、公開されたパフォーマンスモードでは、ちょっとウン?!と思われる箇所も散見されますが、一見は上手く解像しているようにも見えます。正直、もっと他のシーンも見てみたいところですが、公開されている動画が短いので、発売日が近づいてくれば様々な情報が出てくることに期待しましょう。

いずれ、デジタルファウンドリーで検証動画が公開されると思うので、またピックアップしたいと思います。

PS5Proの最大の目玉で、DF曰くゲームチェンジャーになり得ると言われているAIアップスケーラーの「PSSR」ですが、今の所6年かけて熟成してきたnVIDIAのDLSSほどの完成度ではないものの、まだスタートしたばかりの「PSSR」が既にFSR3.1より優れているという事実を考慮すれば、PSSRはかなり完成度が高いという認識で良いのかもしれません。

しかし、まだまだPS5Pro Enhancedの映像が少ない、情報不足という事もありますので、今後徐々に映像が公開されていけば、更にPSSRの能力が分かるでしょう。

PSSRは、時間が経過すればするほど、より熟成されて改善していくと思われるので、その点でもPSSRはDFのいう通り、ゲームチェンジャーになり得る可能性を秘めていると思うので、期待したいと思います。🔚

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

映画、海外ドラマ、音楽、ビデオゲーム、ガジェット、自作ハイエンドPC、車、バイク、政治、経済、株式投資、格闘技、70年代のTVドラマ、超常現象などが大好きな湘南在住の管理人です。東京に住んでいた頃は、ハイエンドオーディオ、ハイエンドホームシアターなど趣味で実践していました。現在は、ソニー4KブラビアX9500Gの85インチで洋画、海外ドラマ、ビデオゲームをYAMAHAのA3070AVアンプ経由で5-1-4 9.1チャンネルのDolby Atmos環境で楽しんでいます。映画やゲームレビューはこのシステムかサブシステムのLG 55インチNANO91 4K 120Hzで検証しています。様々な幅広いジャンルでの経験で得た知識、見識をレビューやエッセイも含め、色々と書き綴って情報発信していきたいと思っています。尚、当サイトで書く内容は、あくまで個人的な好みや価値観での意見を書き綴っていますので、あしからず。 YOUTUBEチャンネルでは、高画質をモットーに4K解像度のゲームプレイ、PCゲームのベンチマーク動画、グラフィック比較動画に加えて他に好きなものなど、色々と公開していきたいと思いますので、お気に召したらチャンネル登録をよろしくお願いいたします。  https://www.youtube.com/user/hidebusa720