米ゲームメディア大手IGNのYOUTUBEチャンネルで、IGNのジャスティン氏がテック解析で有名なデジタルファウンドリーのリチャード・リードベターさんとオンライン対談を行い、その中でPS5 Pro発表の中で一番印象に残ったものは?という質問に対し、リチャードさんは「PSSR(PLAYSTATION スペクトル・スーパーレゾリューション)」ですね。と回答。
「PSSR(PLAYSTATION スペクトル・スーパーレゾリューション)」は、AIによるアップスケーリングする超解像技術で、PCでのnVIDIA DLSSやAMDのFSRと似たような機能です。
要は、低い解像度でレンダリングし、それをAIによってアップスケーリングして高い解像度に引き上げる事で、通常の処理負荷より大幅に負荷が減る事で、フレームレートが向上すると言う仕組み。
リチャードさんは、
「この機能が最新のSDK(開発キット)だけでなく、旧バージョンのSDKにも対応していることで、過去の多くの旧作、名作にも適応出来る可能性があるので、非常に大きな可能性を秘めており、上手く機能すれば、ゲームチェンジャーになる可能性があります。」
と述べています。ただし、私はまだ実際に映像を見ていないので、なんとも言えません。あくまでもPSSRが上手く機能したらの話です。事実、nVIDIAのDLSSも全てのゲームに対応しているわけではなく、AMDのFSRもご存じのとおりです。
そのことからも、ソニーがPSSRを旧バージョンのSDKでも対応させた意味は素晴らしいことだと賞賛しています。
そしてPS5 ProのGPUはPCのグラフィックスカードであれば、どのカードに相当するのかという質問には、ユニット数やレイトレーシングなどのユニットなどから推測するに、nVIDIAのRTX4070と見るのが妥当でしょうと述べています。
amazon.comでRTX4070は500〜800ドルと幅広いですが、それを考慮すると、マザーボード、CPU、2TB SSDなど揃えると、12万円では到底収まらない価格になるので、単純計算ではPS5 Proはお得ではあります。
しかし、PCですのでゲーム以外でも色々な用途で有用に使えるので、一概に比較は出来ないですね。
ただし、アメリカの700ドルは別として、PS5 Proの日本と欧州での価格は、非常に高く今までのコンソールの概念を大きく超えており、これは正気の沙汰ではないと述べています。
そして、PS5 Proの技術プレゼン動画で一番印象に残ったのは、レイトレーシングが機能している「GT7」の映像だったとの事。ゲーム中にレイトレーシングがしっかりと機能しているのは素晴らしいとのこと。
気になるところでは、「ホグワーツ・レガシー」はレイトレーシングが印象的ではあるものの、30fpsだったので、PS5 Proで全てが60fpsになるとは限らないとも。
いずれにしろ、デジタルファンドリーにはまだ具体的な資料も情報もなく、YOUTUBEの圧縮された映像だけでは現状、なんとも言えないとの事。近いうちに色々と詳細はお話しできると思うとしています。
そして、おそらくPS5 Proにとっては重要なショーケース的タイトルになりそうな「GTA6」(2025年秋発売予定)ついては、PS5 ProでGTA6は60fpsでのプレイが可能でしょうか?という質問に対して
「GTAはGTA5でも過去もそうでしたが、シミュレーションを多く行っているタイトルでもあり、非常にGPU、CPUコストが高い(要は重い)タイトルなので、PS5 ProのCPUが10%のクロックUPとはいえ、同じCPUを使っている事、レンダリング処理性能が47%の向上しても、60fpsは厳しいのではないかと思っています。」
との事。
PS4、PS4 Proと同様にPSアーキテクトのマーク・サニーさんがスピーカーとなったPS5 Pro発表ですが、リチャードさんは「PS4 Proの時でも彼は1時間近く解説していましたが、今回はたったの9分です。技術解説で語るにはあまりにも短すぎで、ちょっと奇妙でした。」とも述べ、なぜ9分間だけだったのかが気になるようです。いずれにしろ、近いうちに追加の情報も出てくるでしょうとのこと。
確かに、リチャードさんの言う通り、「PSSR」が過去の多くのタイトルでも幅広く機能すれば、これは大きなインパクトがあります。そして47%の余剰処理能力を活かせば、かなりPS5Proの魅力も輝きが増すことは間違い無いでしょうね。
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