UBIソフト開発の「アサシンクリード:シャドウズ」の発売中止を求めるオンライン署名が、遂に8万名を超えて、間もなく9万名に到達しようとしています。現在も毎日1,000名を超えるユーザーが賛同しており、今も増え続けています。
更にこれだけでなく、「アサシンクリード:シャドウズの内容修正を求める」署名、更に下の方で触れていますが、「トーマス・ロックリー氏による弥助の本の内容修正を求める」署名、「Ubisoftに、弥助に関する日本の歴史捏造発言の撤回を要求する!!」署名など、多くの署名活動にまで波及しています。この2つも既に数千名、3つめの署名には2万を超える賛同が集まっています。
事の発端は、最初にUBIソフトが次回のアサシンクリードの舞台が封建時代の日本と発表され、日本を始め世界中のファンが忍者(忍び)の日本人主人公や日本人侍のキャラクターで封建時代の日本のオープンワールドを縦横無尽に動き回りプレイ出来る!と期待が膨らんでいました。実際私も非常に期待していました。
ところが、公開されたトレイラーはドレッドヘアで兜を着用した黒人の「弥助」が棍棒や刀を振り回して、日本人をなぎ倒すパワーキャラクター、もう1人の日本人女性のクノイチ(女性忍者)「奈緒江」(おそらくステルス系)の2人となることが判明しました。しかも「弥助」は鎧を着て街中を歩いている始末。
黒人でガッチリしているだけでも当時は目立つと思いますが、その弥助が鎧を着て街中を歩くとかどうなんでしょうかね。
何故、不買運動、発売中止にまで発展するほどの騒ぎになっているのか?
それは、まず黒人の「弥助」が言い伝えられている印象としては、肌が黒いという当時としては物珍しさ?から織田信長に気に入られ、側に置かれ仕えたという事くらいで、個人的には色物扱いの印象で、「伝説の屈強な侍」だったという具体的な資料、証拠、記述は全くないのです。
そして、日本で「弥助」はそれほど知名度もなく、歴史的な資料も乏しく「伝説の屈強な侍」という存在の認識ではなかったのです。事実、日本人でもある私も、弥助が「屈強な伝説的な侍」だったというUBIの“主張”を見た時は、え??という感じでした。
ところが、UBIはその「弥助」を『史実に基づいた伝説の屈強な侍、弥助』とプレスリリースで記載していたのです。この『史実に基づいた屈強な侍 弥助』と言い切っている虚偽の記載が問題なのです。どこにもそのような証拠はないのです。
そして、その「弥助」がUBIのリリースの内容からすると、ゲイのようなのです。しかもUBIが雇っていた日本人の監修者には、フェミニスト研究者などもおり、昨今騒動の要因にもなっている「ポリコレ」まみれな事も、各方面で嫌気がさしていた人々に更に火をつけてしまったようです。
更に問題は、過去の「アサシンクリード」作品では、イタリアが舞台の場合はイタリア人、エジプトが舞台であればエジプト人と、舞台となる国の人物が主人公キャラクターとして活躍する内容でした。ところが、日本が舞台となった「アサシンクリード:シャドウズ」では、メインの主人公は日本ではあまり知られていない黒人の「弥助」となってしまった事も問題です。
なぜ、日本が舞台なのに過去のアサクリの実例から日本人の侍、もしくは忍者が主人公ではなく「黒人の弥助」が主人公なのか?と感じた人は多かったようです。私も違和感を感じました。
史実に基づいた侍、忍の人物なら「弥助」より遥かになの知れた人物は沢山います。そこで何故日本人ではない、しかもあまり知名度もない「弥助」となるのか?しかも「史実に基づいた伝説の屈強な侍」という捏造に疑問が多く指摘され、そこに騒動の決定的となったことが、日本のゲームメディアでの開発者インタビューです。某日本の有名なゲームメディアのインタビュー記事内で「アサシンクリード:シャドウズ」の開発者は、
「私たちに馴染みのある侍の人物にする必要性があった。」
と述べていたのです。これは言い換えれば、
「日本人の侍キャラクターは私たちに馴染みがないし感情移入出来ないから、馴染みのある黒人の弥助にした。」
という事です。これは、日本人がメインの男性主人公は無理だ言っているようなものです。これは日本人に対して明らかな侮辱、差別であり、更に「弥助」という人物を世界に誤解されてしまうような史実の歪曲です。これは日本人としては、到底受け入れられない発言です。
中には、たかがゲームだろうと言う意見がありますが、それで片付けられる話ではないのです。史実に基づいたとしている時点で、これは捏造、歪曲であり問題なのです。フィクションとすれば、問題はなかったのです。
この騒動で、時事ニュースを配信しているYOUTUBERの「プク太の世界時事ニュース」さん、ポーランド在住の日本人YOUTUBER「頼むぜエディタ」さんなどが積極的に取り上げてくれました。
一連の問題を非常に分かりやすく解説してくださっているので、必見の動画です。
まず、日本でこの問題を正確に理解してもらうために積極的な周知活動をして頂き、更には海外の方々にも日本人が怒っている事、なぜ日本人がこの問題に怒っているのかをわかりやすくまとめた英語版の動画も上げてくれたおかげで、海外のユーザーにも我々日本人がなぜ怒っているのかが、正確に伝わり始めています。これは本当にありがたいことですね。海外のユーザーには、批判しているのは日本人に成りすました白人だとか訳の分からない反論をする人もいるようですので、こういった動画は間違った方向を正してくれる意味で、本当に素晴らしい事をして頂けたなと思います。
そんな「弥助」の歪曲にとどまらず、更には「関ヶ原鉄砲隊」さんの旗の無断盗用、更には畳の形が正方形だったり、終いには文化財の改変流用なども指摘され、そしてフランスで行われているジャンパンフェスに、UBIは「アサシンクリード:シャドウズ」のブースを出展したようですが、そこでも「弥助」の刀とされているものが、ゾロの刀を展示していたりなど、正に底なしのごとく出てきます。
正直、日本の文化が凄く軽く見られているというか、粗雑に扱われているようにさえ感じます。
これに関して、UBI傘下でもあるUBI JAPANが公に「関ヶ原鉄砲隊」の旗の無断盗用に関して、公式に謝罪をSNSアカウントで表明しました。
しかし、本家のUBIは相変わらずダンマリを決め込んでいるようで、この非誠実な対応が更に怒りを買い、炎上に拍車をかけてしまっているようです。正直、日本人の事をなめているなとしか思えません。
更に更に、「弥助=伝説の屈強な侍」の元ネタにもなっていたらしい、日大の准教授であるトーマス・ロックリー氏が書いた本(『信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍』2019年、Geoffrey Girard共著『African Samurai: The True Story of Yasuke, a Legendary Black Warrior in Feudal Japan』)があるようですが、ところが本の発売前に自らの主張に沿うためにWikiに「鳥取トム」と名乗ってWikiを書き換えていたという事実が発覚したようです。酷い話、自作自演だったということのようです。これが事実なら、とんでもない事です。
しかし、「鳥取トム」とは実に分かりやすいペンネームですw 事実、ロックリー氏は2000年にJETプログラムの参加者として来日、鳥取県鳥取市に2年間滞在していたようです。
そんな事が掘り起こされ指摘され、海外にまで拡散され始めているようです。海外のXユーザー「LearningTheLaw」によると、トーマス・ロックリー氏はこの事態にヤバいと感じたのかどうかは分かりませんが、自身のSNSなどアカウントをすべて削除、ネットからは姿を消したようです。
この様に、次から次へと問題が掘り起こされており、底なしのようです。UBIは、日本人の私たちに怒りの火をつけてしまった感じですね。
最近では参議院議員の浜田聡 議員にまで問い合わせが多く行った事で、問題は国会議員にまで波及しています。浜田議員も自ら調査してYOUTUBE上で報告しており、近日国会図書館でも調査をするそうです。
しかも、こういった騒動に対して批判している人々に対して、UBIのCEOは自社のHPのインタビュー記事で非難さえしているのです。
繰り返しますが、最初の発表時に「史実に基づいた」という記述をしなければ良かったわけです。フィクションですとしていれば、ここまでの騒動、反感はなかったと思うのです。
そして前述した開発者のインタビューでの「我々欧米人に馴染みのある侍が必要だった」という発言。これはまずいと思ったのか、直ぐに削除されてしまったようですが、こういった件に関しても本家UBIは一向に謝罪もせず、終いにはUBIのトップがアサクリ:シャドウズを批判する人々に対して批判するなど、こういった節々で日本の文化を軽視するかのような対応が非常に怒りを買っているんですよね。
しかし、発売までまだ数ヶ月もあるというのに、ここまでの大きな騒動になり、次から次へと杜撰な日本描写が掘り返されている始末で、発売後も延々と叩かれてしまうかもしれませんね。
我々日本人は、温厚で大人しいという印象が海外の方々にはあるようですが、その印象のままでUBIがこのような酷い対応を取っている事で、私はUBIの印象が非常に悪くなっていて、今後のUBIの作品を買おうとは到底思えないくらいに悪化しています。
これは20代の私の息子も同様のようで、今後UBIがどんなに面白い作品を出したとしても、買う気にはなれないと言っていました。
UBIはこうしたことは、一部の人間だけで、微々たる影響しかないと軽く見ているのでしょうか?
そして今回の騒動で、UBIを擁護して援護射撃記事を連発している米IGNなどの関連メディアに対しても本当にガッカリで、米IGNの印象が変わってしまいました。
という事で、簡単にですが、一連の騒動をYOUTUBERさんの動画を添えて自分の意見も書かせて頂きましたが、私は署名もしました。微力ですが、1人の日本人として今回のUBIの姿勢には正直、誠意に欠けていますしその対応に腹立たしいと感じています。もちろん、「アサシンクリード:シャドウズ」は買おうという気にもなりません。
やはり、日本人として理不尽だと感じたら、ハッキリと主張することは「過去の教訓」からも大事な事だと思います。
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via 「プク太の世界時事ニュース」「頼むぜエディタ」, 参議院議員 浜田聡YOUTUBEチャンネル ,
X User LearningTheLaw
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