マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザード買収成立のニュースが出た直後に、発売された「CALL OF DUTY : MW3」ですが、シリーズ初の直接的な続編との事で、期待もされていましたが、先行プレイが解禁されたシングル・キャンペーンの評価が衝撃の低評価の嵐（50点台が多い）でシリーズ最低クラスの評価となってしまいました。
批判の原因となっているのが、短いシングル・キャンペーン各チャプターに加えて、セミオープンなフィールドでのシングルミッションなどウォーゾーンの“使い回しによる手抜き”と指摘された部分が原因なようです。
そんな批判を受けてか、開発のスレッジハマー・ゲームスのボス アーロン・ハロンさんがSNSに声明を出していました。
“私達は『モダン・ウォーフェアIII』を、ローンチ時の完全なゲーム体験と、今後1年間に予定しているコミュニティ向けコンテンツの両方において、非常に誇りに思っています。Sledgehammer Gamesと開発協力したパートナースタジオの非常に優秀なチームを代表して、『Call of Duty』史上初の連続続編をリードすることは、愛の結晶でもあります。キャンペーン、マルチプレイ、ゾンビなど、ゲーム全体が提供するすべてのものに対するコミュニティの反応を見るのが待ちきれません。
開発当初から、私たち全員が次の画期的な『コール オブ デューティ』を作ることに集中してきました。前作を完成させるずっと前から、同じシリーズでもっと長く一緒に遊びたいというファンの声をはっきりと聞いていました。そして私たちは、フランチャイズ史上初の真の続編を実現したのです。また、「Modern Warfare」シリーズに投資してくれたプレイヤーを称えるため、「キャリー・フォワード」のような機能を初めて追加したのもそのためです
我々は『モダン・ウォーフェアIII』をリードするチームであることを誇りに思う。私たちは、何年もかけて作り上げたこのビジョンを実現するために懸命に働いてきました。これは我々のゲームであり、皆さんとオンラインでプレイするのが待ちきれません。”
と述べています。
悪い意味でも低評価の嵐で、話題になった「COD MW3」ですが、私はCODはなんだかんだで毎年購入しているので、とりあえず通常版を購入し、低評価の嵐のシングル・キャンペーンをメインに、クラシックマップが充実のマルチプレイ、広大なフィールドでミッション形式になったゾンビモードと、一通りのモードをある程度やり込んでプレイしてみました。
あくまでも私個人が感じた事ですので、この感想が全ての人に当てはまるわけではないので、参考程度にしてください。
低評価が集中しているシングルキャンペーンは、セミオープンフィールドでミッションをこなしていくようなチャプターがいくつかあり、従来の映画のような追体験が出来るシングル・キャンペーンを期待していた人からすれば、映画体験を若干損なうかもしれず、これが低評価になったのかなと思いましたが、言われているほど酷い出来とは感じませんでしたね。プレイを進めて行けば、武器や様々なアイテムを解除出来ますし、ストーリーでも衝撃的、感傷的な場面もあり、私は普通に楽しめました。
しかし、COD購入者の多くがマルチプレイ中心で、シングル・キャンペーンはプレイしていないという話もよく聞きます。
事実、CODを毎年プレイしている熱心なCODファンでもある私の息子も、ここ数年のCODはマルチプレイばかりでシングルキャンペーンはほとんどプレイしていないんですよね。
開発側としては、かなりの時間とコストをかけて開発したシングル・キャンペーンを少しでも多くのプレイヤーにプレイして欲しいという思いから今回のような新たな試みとしてセミオープンフィールドでのミッション形式のチャプターを追加したのではないかなと個人的にはそう感じています。
逆に私はマルチプレイもプレイはしますが、シングル・キャンペーンは必ずクリアしているほど、CODのシングル・キャンペーンはマルチプレイと同等に好きです。ま、基本的にシングルプレイが好きなこともあるかもしれません。
確かに、従来のCODのシングルキャンペーンとは違い、ボリュームは若干少なめには感じますが、マルチプレイ部分は新たなオープンフィールドでのゾンビモード、そしてマルチプレイのクラシックマップなど23の豊富なマップの充実度（プレイヤーのフィードバックでクラシックマップを充実させたとのこと）といい、普通に楽しいんですよね。
ラウンド制ではなくなり、広大なオープンワールドになり批判も出ているゾンビモード（個人的にはそれほど感じはしなかった）も、広大なフィールドを動き回り、ゾンビを倒しまくって武器レベルを上げつつ、多種多様なアイテムを拾いスロットが埋まったらとりあえず早々にヘリに戻るという感じで、ソロで探索的なプレイスタイルでも十分に楽しいです。
危険度2以上のエリアに入り込むとゾンビの耐久力も格段に上がり、武器を改造してからでないとソロでは厳しいので、最初はマップの周囲のレベル1領域を隈なく探索してアイテムを回収しつつ武器のレベル上げを進めて、その後にフレンドとスクワッドを組んでより中心部に向かいプレイすればより楽しくプレイ出来ます。
野良でプレイしていてもスクワッドに招待される事もあります。精鋭のスクワッドに便乗すると、かなり良いアイテムを収集出来るのでそれもアリかと思います。
ゾンビモードでの武器でのレベル上げは、マルチプレイにも同様に反映されるので、ゾンビモードでウロウロしながら延々とゾンビを狩っているだけでもランキング、武器レベルも結構上がっていくので、マルチプレイで苦戦している人はゾンビモードである放浪してゾンビ狩りでレベルを上げてからでも良いかもしれません。
MW2をプレイしていたプレイヤーならば、使っていた武器、レベルがそのまま引き継ぐ事が出来るので、その点もありがたいですね。
レベル上げに重要な「デイリーチャレンジ」に関しては賛否両論ありますが、ある程度の指標を設定してプレイヤーに解除目標を提示する事で、目的意識を持ってプレイしてもらうという点では悪くはないと思いますが、これも人それぞれかもしれませんね。個人的にはこういう目的意識がわかりやすいのはありがたいかなと。初心者には尚更です。
対戦は猛者ばかりで勝てないから、、厳しいんだよな。。と言う方でも、「プライベートマッチ」からプライベートマッチを作成し、ボットを追加してボット相手に練習出来る、CODでは伝統的な練習モードがあります。
ボットの難易度もルーキー、レギュラー、ハード、ベテランに加えて「ミックス」と言うのもあります。おそらく、ボットの難易度がランダムに切り替わると言う事だと思います。
様々な難易度のボットを組み合わせ、23もあるマップを一通り練習プレイしてマップ慣れしてから挑んでも良いかもしれません。武器レベル、ランクなどは上がりませんが、様々な武器を実戦で試せますし、敵ボットを全員「ベテラン」難易度でプレイすると、結構実戦に近い手応えでかなり楽しめます。
フレンドを招待出来ますし、前述の通りボットの人数も強さも自在に調整出来るので、フレンドと練習試合なんかも出来ます。
いきなり猛者がひしめく本番に飛び込むより、このようなボット相手に練習して様々なマップに慣れる事が出来るシステムは、個人的にはありがたいです。
ま、細かい点で改善して欲しい部分はいくつかありますが、個人的には総合で8点くらいでも良いんじゃないかなと。実際にプレイしてみたら結構楽しいので、バトルパスやブラックセルなども追加購入して楽しく遊んでいます。今後、アップデートで改善、マップの追加などでより良くなっていくでしょう。
出来れば、ゾンビモードに2つか3つくらい追加のステージが欲しいところです。
丁度、マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザードを買収成立した直後での発売となったタイミングで、それが影響したのかどうかは分かりませんが、シングルキャンペーンの低評価レビューで「COD MW3」全体の印象を貶めてしまった今回の関連メディアの厳しい低評価の嵐は、いかがなものか？と感じました。
ある程度、全てのモードをやり込んでみて個人的には「腐っても鯛」と言う印象で、CODの一定の品質、ボリューム、楽しさは十分に保てていると言う感じです。🔚
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