国防総省のUFO担当部署AARO(全領域異常解決局)の責任者でもあったショーン・カークパトリック博士が、UFOの内部告発者について虚偽の発言(隠蔽など)をし、政府が「無関心な雰囲気」を醸成したと非難する苦情が内部告発者らから相次ぐ中、カークパトリック博士が年内に辞任することになったと『DailyMail.com』が伝えています。
元CIA物理学者とUFOプロジェクトに携わる内部告発者などとの数ヶ月にわたる激しい論争を経て、ショーン・カークパトリック博士の後任として、『4人の主要候補者』が面接を受けたようです。
過去にUFO調査プログラムに関与したことのある国防総省の元政府高官によると、国防総省はカークパトリック氏の後任をすでに『決定』しているようです。
この元政府高官は、『彼らの広報活動の実績を考えれば、交代後かなり時間が経たないとプレス(メディア)には何も出さないかもしれない。我々を驚かせる事になるかもしれない。』と述べています。
この突然の辞任騒動は、カークパトリック氏と人間ではない起源の物体、および乗員の墜落回収プログラムの存在を内部告発した元空軍情報将校デビッド・グラシュ氏との間で起きた数ヶ月にわたる非難と反論の結果です。
今週、グラシュ氏はカークパトリック氏が昨年7月に議会で宣誓のもとに明らかにしたこれらの主張について、カークパトリック氏のAAROは調査努力について嘘をついている。と公に非難していました。つまり、AAROには多くの内部告発情報が寄せられていたにも関わらず、見て見ぬふり、無関心を装っていたという事のようです。
以前、カークパトリック氏は、下院監視委員会でのグラシュ氏の衝撃的な内容の証言について、『国防総省と情報機関の将校を侮辱している』と評しています。
しかし、グルシュ氏と行動を共にしているUFO内部告発者らの人々は、過去と現在の国防総省と情報機関の将校であり、彼らの活動を援助している弁護士によれば、『内部告発者らは、ショーンパトリック氏を信用していないし、信用したこともない。』と明かしていました。
カークパトリック博士が退任したとされる正確な理由はまだはっきりしていないようですが、ここ数週間でUFO関連のジャーナリストや、UFOやエイリアンに関する政府の透明性を求めるいわゆる『情報公開』擁護派の議員んい加えて、世論からも激しい批判にさらされていました。
Change.orgが主催するカークパトリック博士の「即時解任」を求める市民の請願書は、2023年10月22日の投稿以来、1,739人の署名を集めているようです。
請願書の作成者であるリサ・ファインは、カークパトリック氏が『国防総省の全領域異常解決局(AARO)の行動と公的声明を指示する秘密委員会』を運営している。と非難しています。
リサ・ファインによれば、『カークパトリック博士は、UFO/UAPに関する証拠の欠如について、アメリカ国民に繰り返し嘘をついてきた。』と述べ、明らかにAAROには内部告発者らからや軍請負業者の当事者などから、直接に多くの証拠が集まっていたにも関わらず、AAROには何も証拠は集まっていないと、虚偽の報告をした事を指摘されています。
カークパトリック博士がAAROを運営するために秘密の諮問委員会を組織したという請願書の主張は、まだ100%証明されているわけではありませんが、YouTubeチャンネル『The Good Trouble Show』のホストであるマット・フォード氏が匿名の情報源からの情報を報じたことによって、初めて浮上したようです。
10月31日にAAROは、記者団とカークパトリック博士との電話会議による質疑応答セッションを主催、その中でカークパトリック氏は内部告発したデイビッド・グラシュ氏と彼のUFO墜落極秘回収とそのリバース・エンジニアリング・プログラム(逆行分析)の疑惑について複数の質問に回答。
カークパトリック氏は集まったメディアに対し、秘密裏に行なわれていたとされるUFO墜落回収、リバースエンジニアリングなどの違法行為に関し、『現在、さまざまな人々約30人以上と面談した。」と語っています。
グラシュ氏が国防総省の現在のUFO調査部署である「AARO」の前身組織である国防総省の「UAPタスクフォース」を手伝っていたときに行ったとされる調査活動についてカークパトリック氏は、
「この8ヶ月ほどの間に、少なくとも4、5回、彼(グラシュ氏)に来てもらうよう申し入れたが、断られた。」
と記者に語ったそうです。しかし、グラシュ氏はNEWS NATIONの記者団に対し
「彼らからのEメールも電話も一切なかった。彼らは嘘をついている。」
と述べ、カークパトリック氏がAAROチームによるこうした働きかけを捏造したと非難しています。
UFOとの遭遇をAAROに報告した元ミニットマンICBMミサイルの発射管制官で、退役米空軍大尉のデビッド・シンデール氏は、AAROと面談した際の面々が『無関心な雰囲気』を醸し出していたと感じた。と述べています
シンデール氏は、カークパトリック氏とAAROのチームに関して『もう二度と話したくない人たちだ。』とマット・フォードの『グッド・トラブル』の視聴者に語っています。
デイリーメール紙に語った情報提供者である元情報局員によると、カークパトリック氏の退任計画は以前から決まっていた事で、完全に予定されていた退任だと思う。」と述べ、今回のグラシュ氏との一連の騒動とは関係ないと、注意を促しています。
更にこの情報筋は、カークパトリック氏が既にオークリッジ国立研究所に移る事が決まってりと聞いているとも述べています。
オーストラリアのベテランTVニュースキャスターで調査レポーターのロス・クルサート氏は、内部告発者のデビッド・グラシュ氏と衝撃的な初のテレビインタビューを行ないましたが、X(旧ツイッター)への一連の投稿の中で、カークパトリック氏の経歴について『説明が必要だ』と指摘、以下の事を述べています。
「AAROのボスであるカークパトリック氏は、おそらく墜落事故回収/エンジニアリング・プログラムとバテル社(バテル記念研究所)との関連についても調査しているのでしょう。」
バテル記念研究所は、オハイオ州コロンバスに本社を置く民間の非営利応用科学技術開発会社で、UFO墜落回収、リバースエンジニアリングの話題でも度々出てくるキナ臭い会社で、「UFOが墜落回収され、その物体の未知の素材が持ち込まれるなら、まずはここに持ち込まれるだろう。」と言われています。
デイリーメールの寄稿者であるクリストファー・シャープ氏らによる最近の報道で、バテル社の役員でもあるステファニー・オサリバンが『UAPの墜落回収とリバース・エンジニアリング・プログラムの知識があり、上院の調査官からその事実を隠している。』と主張しています。オサリバンは過去数年間政府勤務の間に、中央情報局(CIA)の副局長を務め、米国スパイ機関の科学技術局で成功を収めた経歴があります。
このあたりも非常に臭いますね。。
話を戻しますが、国防総省のスーザン・ゴフ報道官は、カークパトリック博士の今後の計画がどうであれ、現在はテネシー州オークリッジにあるバテル研究所やオークリッジ国立研究所で副業をしているわけではない。とカークパトリック氏の辞任と転職を否定しています。
「カークパトリック博士は依然としてAAROの所長です。彼は現在、オークリッジ国立研究所にも雇用されていません。現時点でAAROの人事発表はありません。」
しかし、カークパトリック氏がAAROを去る予定であるというニュースは、公式ルート以外に、過去にUFOの内部告発者であったルイス・エリゾンドの代理人として国防総省の監察総監に正式に告発したハーバード大学出身の弁護士で数々の多くの巨大な訴訟でも活躍したダニエル・シーハン弁護士にも届いているようです。
シーハン弁護士は、デイリー・メールに対し、「彼は今年いっぱいでAAROを辞める。」と述べています。
更に国防総省の元情報担当国防次官補で、UAP問題に関する政府の調査と透明性の向上を熱心に推進し、今では有名な米海軍が本物と認めた戦闘機から撮影された3つのビデオをNYタイムズにリークした本人でもあり、現在の流れの功労者でもあるクリス・メロン氏は
「ショーン(カークパトリック)については、私も同じような噂をいくつか耳にしたことがある。」
と語っています。
今夏の初め、グラシュ氏の米下院議会での宣誓議会証言に先立ち、クリス・メロン氏は『NewsNation』のクリス・クオモ記者に対して
『国防総省の高官や元情報当局者など複数の人々から、この地球上に存在しない技術を回収したと聞いている。』
と語っています。クリス・メロン氏も既に国防総省を退職はしていますが、情報機関では誰もが知ると言われている存在で、現在も言える事と言えない事があるようです。そんなメロン氏がこの問題の公開への道筋を真剣につけようとしている事からも、メロン氏なりに確信があるようです。
そして、前述のダニエル・シーハン弁護士は更に興味深いことを述べています。
「UFOプロジェクトに直接関わってきた、もしくは現在も関わっている数十人を超える内部告発者たちは、今のところAAROではなく米上院情報特別委員会に証言を提出することを選んだ。現時点では誰もAAROに行きたがらない。」
どうやら内部告発者の多くがAAROに報告しても「梨のつぶて」と見ているようで、全く信用していないようです。
直接米上院情報特別委員会で証言となると、公開推進派の議員も多くいる事から、事態がより進展するかもしれません。
やはり、予想通りAAROはこの問題を前進させるというより、緩衝材的な役割に過ぎなかったようです。1950年代のプロジェクト・ブルーブックと重なって見えるのは私だけでしょうか。。歴史は繰り返すという事でしょうかね。それもAAROトップの後任の人選次第かもしれません。
個人的には、AAROのトップはクリス・メロン氏にすべきではないでしょうか。海外のジャーナリストからもクリス・メロンにすべきだという声もあるようです。ま、正直公開に消極的な国防総省なので、公開推進派でこの情報公開の流れを作った功労者でもあるメロン氏の就任は難しそうですが、、
いずれしろ、膠着しかけていたUAP問題はより良い方向に進展しそうな気配もあり、希望は持てそうです。🔚
via デイリーメール.com
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