ZENスタジオ開発のPINBALL FX3ですが、より進化したUIやトーナメントモードなどなど様々な機能を追加してリニューアルされる「PINBALL FX」が2023年2月にリニューアルリリースされるようです。プラットフォームは、PC、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S。現在、Epic Game StoreでPC版のアーリーアクセスが配信中です。
そして、PINBALLの実機マシンや映画などのデジタルピンボールを精力的にリリースしている、PINBALL FXに2023年2月、Williams Ballyの実機台のベストセラーマシンである「アダムス・ファミリー」が追加される事が発表されました。
Williams Ballyの「アダムス・ファミリー」は1992年に発売されたピンボール実機台のベストセラーマシンとなっていて、映画「アダムスファミリー」の公式ライセンスマシンでもあるので、映画の中でのシーンを再現した演出、ゲームプレイは映画ファンでも楽しめるマシンです。
インターネット・ピンボール・データベースのランキングでも7位とトップ10に入る人気マシンです。
TOP3の順位は以下の通り。
1位:Twilight Zone (1993年)
2位:Star Trek:The Next Generations(1993年)
3位:Theatre of Magic(1995年)
映画「アダムス・ファミリー」でもお馴染みの「手」がボックスの中から出てきて玉を引きずりこむ演出など、凝った仕掛けも魅力です。
そしてPINBALL FXシリーズではお馴染み、オリジナルの実機台では不可能な、デジタル・ピンボールならではのド派手なデジタル演出で楽しめる、デジタル・リマスターバージョンも収録されているのが特徴です。
「アダムス・ファミリー」ではお馴染みの「手」がアクロバティックに動き、玉は炎の光跡を残して動きまわるなど、実機台でプレイしたプレイヤーにも新鮮な体験が可能になっています。
しかし、PINBALL FXは150ドルのマイクロトランザクションと、月額15ドル(年間100ドル)のオプションサービス付きで、Epic Games Storeでアーリーアクセスが開始されています。
Zenスタジオは、Pinball FXの発売時にはユーザーが過去のタイトルで購入したマシンは引き継がれず、すべて購入し直す必要があるとしています。
このシステムにPinball FXのコミュニティ内で怒りと批判が出ています。過去のPINBALL FXシリーズの多くのファンは既に現行版であるPinball FX3で利用可能な99台のテーブルを既に購入しているからです。
Pinball FXは無料でダウンロードでき、プレイヤーは毎日変わる2つの「無料」テーブルを利用することができます。無料モードでは、すべてのゲームモードにアクセスすることはできませんし、すべてのコレクションをアンロックすることもできません。このゲームを最大限に楽しむには、テーブルを購入するか、新しい「ピンボールパス」に加入する必要があります。
現行「Pinball FX3」では、他の多くのゲームと同様に、XboxやPlayStationのデジタルストアを通じて新しいテーブルを購入することができますが、新しい「Pinball FX」では、代わりに「チケット」という独自の通貨システムが用意されています。
プレイヤーは、お金を払ってチケットを購入し、それを使ってテーブルを購入することになります。チケットの価格は、100枚で9.99ドル、1200枚で100ドルとなっています。
さらに、テーブルの価格は、新しく追加された新作テーブルか、過去の名作「レガシー」テーブルか、また、映画などのライセンス・テーブルか、Zenスタジオが開発したオリジナル・テーマのマシンかによって異なるという混乱もあります。チケットの構成パックは以下の通りになっています。
Zenオリジナルテーブル(レガシー) – 40枚
Zenオリジナルテーブル(新作)-55枚
Zenライセンステーブル(レガシー) – 45枚
Zenライセンステーブル(新規)- 60枚
この仕組みとは例外扱いになっているのが、数ヶ月前に新しく発売されたインディ・ジョーンズの実機名作マシンで、これは「プレミアム」テーブルとされており、チケットシステムではなく、14.99ドルとなっています。
更にZenスタジオは、テーマ別のテーブルをまとめて購入する事で価格を安くするテーマ別のテーブルパック販売を終了するようです。
そのメリットとして「好きな台を選んで個別にテーブルを購入できるようになる」とZenスタジオは述べています。しかし、チケットシステムの仕組み上、例えばチケット45枚のレガシーライセンス・テーブルを1つ買うために、9.99ドルで100枚のチケットを買わなければならないのです。
Epic Games Storeのアーリーアクセス版には、36種類のマシンが含まれています。Redditのあるユーザーによるとすべて購入する場合、合計1,685枚のチケットが必要になると計算しています。
1,685枚のチケットを購入するには、100ドルの1,200枚パックと49.99ドルの575枚パックを購入しなければならず、合計で149.99ドルもの出費ということになります。
ただし、100ドル分のチケットを購入すると20%の割引があり、さらに新作タイトルは最初の週は33%オフとなる事は重要ではあります。
Zenスタジオは、「Pinball Pass」というサブスクリプション・サービスを開始しており、月額14.99ドル、または年額99.99ドルで「ほとんどの」テーブル(Indiana Jonesなど特定の台は除く)にアクセスすることができます。
月額費用は、Xbox Game Pass Ultimate と同じで、年間費用はソニーのPlayStation Plus Premiumと同じです。
この料金体系に対するファンの反応は、概ね否定的なものになっています。
正直、私もPINBALL FX3で最新のレガシー台「インディアナ・ジョーンズ」を含めて、相当な数の台を購入しているので、それが新たな「PINBALL FX」引き継がれないというのは、私もガッカリと同時に疑問を感じます。
来年2月にコンソール版をリリースするようですが、アナウンスされた料金体系でいくのでしょうか。。ま、確かに映画などのライセンスマシンは、過去の名作でも結構なライセンス料金がコストとしてかかるので、前述のような月額料金制でないと厳しいのかもしれませんね、、しかし、今まで多くの台を購入したユーザーに対して、新たなPINBALL FXで月額料金を払わないと購入した台がプレイ出来ないというのは、ちょっとナンセンスかもしれませんね、、
「PINBALL FX」の公式FAQには
“私たちは、多くのプレイヤーが以前のピンボールプラットフォームに投資し、あなたが2007年からプレイしているピンボール台があることを知っています。我々は、Pinball FXでレガシーテーブル(過去の名作)をより簡単に、より経済的にアクセスできるようにするためのいくつかの方法に取り組んでいます。これについては、近日中に詳細をお知らせします。”
Zenがすべてのフォーマットでゲームを正式リリースする際に、レガシーテーブルの割引を将来的に追加する計画なのかは不明ですが、いずれにしろこのチケットシステムや料金システムではユーザーが離れてしまうかもしれませんね、、なんとか見直して頂きたいところです。🔚
via PinballFX.com
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