マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、英国での規制当局による詳細な買収調査に直面しても、690億ドルでのアクティビジョン・ブリザード社買収について、
「規制当局の承認を得られると確信している。もちろん、この規模の買収はすべて精査を受けることになるが、我々は非常に自信がある。」
と、Bloomberg Televisionのインタビューで答えています。
マイクロソフトは、ビデオゲーム業界では現在4位か5位のあたりに位置しているそうです。そして、第1位でもあるソニーグループは最近、BUNGIEスタジオなどいくつかのスタジオ買収を行いました。
英国のCompetition and Markets Authority(競争市場庁)は今月初めに、この強力な巨額買収によってコンソール、サブスクリプション、クラウドゲーミングの市場における競争力を弱める可能性があると懸念を示したようで、より長期の審査を開始すると発表しています。
それほど、この買収は規模といいい業界のパワーバランスを一変させるほどのインパクトがあると思われているという事ですね。
「コール・オブ・デューティ」、「ワールド・オブ・ウォークラフト」、「ギターヒーロー」「キャンディクラッシュソーダ」など影響力のある強力なフランチャイズを所有するアクティビジョン・ブリザードとの合併により、マイクロソフトは世界第3位のゲーム会社に拡大するそうです。
何より強力なのは、前述のアクティビジョン・ブリザードの強力なブランド・タイトル群が将来的に、ゲームパスのライブラリーの恒久的リストに加える事が可能になるからです。これはフィル・スペンサー氏が実際にインタビューで語っていました。
それが実現すると、XBOXゲームパスは更に強力なラインナップになりますし、ゲームパス・ユーザーは、追加料金なしで安価に「コール・オブ・デューティー」や「ディアブロ」など、アクティビジョン・ブリザードの超強力なタイトル群をプレイする事が可能になります。
一方で、プレイステーションでは引き続き供給はされるものの、プレイするにはフル・プライスで購入しなければならないので、この差は大きいでしょうね。
マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザードを買収承認されることで生まれる、このサブスクリプション・サービスの優位性が、当局にどのように受け止められるかですね。
マイクロソフトも様々な懸念される事を回避するために、いち早く「コール・オブ・デューティー」は買収承認後も今後数年間、プレイステーションに供給を続ける。と表明するなど柔軟な姿勢を見せています。
買収承認審査の結果は、遅くても来年6月末までには明らかになります。
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via ブルームバーグUK
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