ハリウッドレポーター(THR)によると、1977年の『スター・ウォーズ / 新たなる希望』の撮影に使われたX-Wingスターファイターのミニチュアモデルが、最近のオークションで237万5000ドル(約3億2300万円)という破格のプライスで落札されたようです。
1977年に公開された「スター・ウォーズ/新たなる希望」は、ジョージ・ルーカスの壮大なスペースオペラの世界を描いた作品で、当時ではそれまで見たこともないような革新的な特殊効果をもたらしました。
新たなる希望(A New Hope)は、ルーク・スカイウォーカーが砂漠の惑星タトゥイーンでただの農夫だったところから、ダース・ベイダーと邪悪な銀河帝国軍との戦いにおいて重要な役割を担っていることに気づくまでの旅を描いた作品で、今までの数あるスターウォーズ作品の中でも、ベスト1に挙げるファンが多い名作です。
ファンの中では、2作目の帝国の逆襲: ESB(Empire Strikes Back)を最高傑作と挙げるファンも多いですが、記念すべきスターウォーズ1作目という点でも、特殊効果史においても、映画史においても、1作目はあらゆる点で記念碑的な作品に位置付けられています。
「スター・ウォーズ/新たなる希望」は、ライトセーバーによる戦闘やフォースの導入だけでなく、デス・スター上での激しいスペース・ドッグ・ファイトシーンでも有名です。
特に、デス・スターを破壊しようとする反乱軍と帝国軍との最終決戦など、壮大なシーンの多くは、当時まだCGIが発明されていなかったため、全てが精巧なミニチュアモデルを使って制作されました。
帝国軍はタイファイター、反乱軍はXウィングと呼ばれる象徴的な宇宙戦闘機を使用し、攻撃態勢に入ると、X字型の翼が開くことから、その名がついています。
この宇宙戦闘機は現在もスター・ウォーズ世界の象徴的なシンボルでもあり、最近ではディズニー+の「オビ=ワン・ケノービ」シリーズにも登場しています。
新しいレポートによると、デス・スターでの最終決戦に使われたXウィングのミニチュアモデルは、ルーカスがスターウォーズ製作の為に設立した特殊効果専門スタジオ、インダストリアル・ライト&マジック(ILM)社が制作したこのミニチュア・モデルで、当初50万ドルから100万ドルで落札されると予想されていたそうですが、蓋を開けてみれば予想を大きく超える237万5000ドル(約3億2300万円)で落札されたのです。
このモデルは、故ドリュー・ヘンリーが演じた反乱軍のレッドリーダーのガーベン・ドレイスが使用していたもので、軽量硬質なリジッド・フォームでできています。実物写真は以下の通りです。リンク先のPropstoreAuctionでは、他にも様々な角度の高解像度写真、映画で使われたシーンの箇所とモデル特徴の一致解説図などが多数掲載されています。
Xウイングは、右レーザーキャノンにわずかな塗装の剥がれと反りがあるのみで、非常に良好な状態を保っていたようです。このモデルは、『スター・ウォーズ/新たなる希望』のクライマックス、デス・スターでの戦いでレッド・リーダーのエンジンが爆発するシーンで使われたそうです。
Xウィングモデルのオークションは、X-Wingやデス・スターを含むスター・ウォーズの数々の船や乗り物のデザインを担当したコンセプト・アーティスト、コリン・キャントウェル氏の死から約1ヶ月後に行われたそうです。🔚
via THR, PropstoreAuction
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