これからの内容は、「ベターコールソウル」最終シーズンであるシーズン6の前半部である第7話のネタバレになる内容に多く触れており、まだ見てない方には読む事をオススメしませんので、ご注意ください。念の為、行間を空けておきます。
「ベター・コール・ソウル」でキム・ウェクスラーを演じるレイ・シーホーンは、最終シーズン6パート1の最終第7話で、突然死を迎えたハワード・ハムリン役のパトリック・ファビアンについて、デッドラインのインタビューで語っています。
“私たちはシーズンの大半を一緒に過ごしていたんです。だから、とても仲が良くて、彼のことを愛しています。兄のような存在でした。そして、あ、そうか、もうこの番組は本当に終わってしまうんだな。。という別の側面もありました。本当にそうなんだ。もう取り返しがつかないような、、正に、それが起きているんです。”
突然、キムの自宅でハワードの死を目前で見てしまったキムが、奈落の底に突き落とされ、悲劇的な結末を迎えると多くの人が予想する方向に行くような流れでエピソードはクリハンガー(次の回を早く見たくなってしまう終わり方)で終わっています。
「ベターコールソウル」はご存じの通り、「ブレイキング・バッド」に登場した弁護士であるソウル・グッドマンが弁護士になるまでと、「ブレイキング・バッド」の第1話へと繋がる直前までが描かれることは分かってはいますが、どうやってそこに至るのかは、まだ謎のままです。
ただ一つ、明らかになっているのは、「ブレイキング・バッド」のウォルターとジェシーが今後、6話のエピソードの中で登場するという事です。
ハワード(パトリック・ファビアン)の突然の死について、シーホーンは
“パトリックは見事に演じていると思いますし、それは簡単なことではありません。このエピソードとその前のエピソードで、パトリックは彼のキャラクターが歩まなければならないとても複雑な旅をとても美しく演じていました。”
シーホーンがハワードの死を知ったのは、脚本を手にしてからだそうです。
“脚本を読みながら、ああ、これは危険、ああ大変!これはまずいことになりそう、、大変大変、何が起こるの??そして、彼は銃で撃たれて倒れて頭を打って倒れる、、残酷な話です。。
私たちは、本番さながらのリハーサルを行いましたが、友人のパトリック・ファビアン(ハワード役)は、私の兄のような存在ですから、とてつもなく悲しかったです。。
このハワードの死の瞬間に、キムがどう感じるかを掘り下げる必要がありました。彼女は、自分の範囲外でコントロールできないときでも、とても支配的です。しかし、前回ラロが自宅に来たときに彼女がどう対応したか、そして今回の出来事から彼女がどう立ち直ったのか、、この本(脚本)のエンディングに書かれています。”
ジミーとキムが仕掛けた「罠」でハワード(パトリック・ファビアン)は怒り、ジミーとキムの自宅を訪ね、怒りを露わにします。そこに運悪くラロ・サラマンカが来てしまい、命を落とすことになってしまいます。
結果的に、ジミーとキムがハワードにこのような“悪戯”をしなければ、ハワードの死はなかったとも言え、彼らの行いがハワードの死を招いたとも言えます。それに対し、キム役のシーホーンは
“これは、キムとジミーが今シーズンの間、事実でないふりをしてきたことを体現していると思います。自分たちの行動には結果が伴わないということをね。自分たちは誰も傷つけていないのに、今その足元で人が死んでいる、そんな状況に陥ったとき、誰かの中で激震が走ると思います。キムがそれをどう受け止め、どうするのかは未知数です。それはトラウマになりますよね。
私はキムを演じていますが、彼女は十分に知的で自意識が高い女性なので、これが突然の出来事でないことを理解してくれると信じています。“
そして、誰もが気になる「ベター・コール・ソウル」の番組がこれで終了したら、キムはもうこれで終わってしまうのでしょうか?という質問に対し、シーホーンは
ピーターとヴィンス(共同製作者)は、私(キム・ウェクスラー)の話も含めて、まだ語り継ぐ価値のあるストーリーがあると思うと公言はしていますけど、彼らはこの作品から一旦離れたいとも言っています。だから、それについて言えるのはそれだけですね。それ以上の具体的なことは、彼らに聞いてみないとわからないと思います。
今後の展開について、今後のストーリーの秘密を守ることはどれほど難しいのか?という質問に対して、
“全然大変ではないですよ。私のフィアンセは、これから何が起こるか全く知らないし、私も順番を無視して撮影していたり、撮り直しなども沢山したので、番組が何分で何回あるのかさえも正確に知らないんです。だから私は簡単に秘密を守ることができます。
なぜなら、番組を見ている人たちは、私が出演しているから見ているのではなく、愛する人たちのために見ているのです。彼らはこの作品の大ファンだから。”
シーホーンは自らが演じているキムについてどう思っているのかについて、彼女は想像以上に複雑な性格の持ち主であるようです。
“私が演じているキム・ウェクスラーの魅力の一つは、彼女が不可解で謎めいていて、私たちが思っている以上に複雑な性格の持ち主だと、ピーター(共同製作者、脚本)は言っています。
だから、自分の考えていることを正確に伝えるのが苦手で、話が堂々巡りになってしまうんです。彼女を演じるときは、具体的に決めているんです。
そして、番組が7月12日までの中断によって、段階的に少し悲しむことができるというポジティブな効果もあります。というのも、私たちキャストは、来シーズンはなくもう戻ってこれないということが、まだ完全に実感として伝わっていないからです。私たちが休んで、視聴者も空白を置いて、それからまた放送されるのです。
だから、最終回の放送を見るまでは、本当に納得がいかないと思います。現場では、私たちがそれぞれのタイムラインで終了しセットを離れるとき、とても悲しい涙なしではいられない別れを経験しました。”
気になりますね。。最終回では一体どうなっているのか、、残り6話の再開まで約7週間の中断があります。
“それはつらいと同時に、批評家の方々が私たちと一緒に旅をし、私たちが演じようとしている微妙で難しいものを理解してくれて、その旅に出ることに大きな興奮を覚えたのです。今シーズンの作品は、そのような知的な視聴者に敬意を表しているように感じます。ここから終わりまで、安っぽいところは一切ありません。悲劇的で、不穏で、信じられないほど思慮深いものでした。
私はこの番組のファンでもあるし、出演もしていますし、シーズン6の撮影は、女優とても非常にやりがいがありました。”
シーホーンの言葉からも、シーズン6は内容が深そうですし、更に色々と波乱が起きそうですね。。一つ確かな事として言えるのは、『ブレイキング・バッド』の最初の時系列に繋がるという事、つまりはウォルターとジェシーが登場し、ラロ・サラマンカはいない、トゥコ・サラマンカが刑務所から出てくる、そしてソウル・グッドマン(ジミー)の側にキムはいないという事です。
気になるのは、キムの行方です。キムは残り6話の中でどうなってしまうのか、、7月12日の再開までは6週間近くあります。。それまで最初から見直して復習しても良いかもしれませんね。
私は既に見直して、『ブレイキング・バッド』を見直しています。
via デッドライン
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