World of Tanksの開発元であるベラルーシミンスクのWargaming社は、ウクライナ侵攻を受けて、ロシアとベラルーシでの事業から撤退することを発表したようです。ロシアのウクライナ侵攻での影響と思われます。
Wargamingは1998年にベラルーシの首都ミンスクでCEOのビクター・キスライ氏が創業しました。2010年に『World of Tanks』を発売するまで、ストラテジーファン向けにさまざまな戦争ゲームを制作し、第二次世界大戦を舞台に一人称視点で戦車戦を実現し、マルチプレイヤーオンラインゲームとして大ヒット、東欧最大級の企業に成長した同社は、2011年に本社をベラルーシからキプロスに移転していました。
Wargamingは、3月31日付でロシアおよびベラルーシにおけるライブゲーム事業を、ロシア・サンクトペテルブルクのレスタスタジオの現地運営に移管したとの事。Lesta StudioはWargamingとは関係ないとのことです。Wargamingは、現在も今後もこのプロセスから利益を得ることはなく、逆に今回の決定でWargamingは大きな損失被る見込みとしています。
Wargamingは運用移行を完了させる予定で、移行期間中もロシアとベラルーシではライブ製品は利用可能になっており、将来的に新オーナーによって運営される予定との事。
そしてWargamingは、ベラルーシのミンスクにあるスタジオを閉鎖する手続きを開始したようです。この変更により影響を受ける従業員には、可能な限りの退職金とサポートを提供する予定だそう。
Wargamingは声明で、
「大きな決断ではありますが、私たちは会社として事業の将来に自信を持ち、プレイヤーの皆様に高品質のゲームをお届けすることをお約束します。」
Wargamingは、ウクライナに550人以上の従業員がいるようで、彼らに対して支援しようと試みているようです。
ロシアのウクライナ侵攻による影響がここにも出ているようです。ロシア軍によるウクライナ市民への無差別虐殺が全世界で大きく報道されており、今後ますますロシアのイメージは悪化、全世界で孤立化するのは明らかで、今後更にロシア離れが様々な方面で加速しそうです。
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