パナソニックが2022年のフラッグシップ有機ELテレビ「LZ2000」を発表しました。
LZ2000は、55型と65型に加えて、パナソニックとしては初の77型も加わるようです。
パナソニックは、LGディスプレイの新製品「OLED Ex」パネルをベースに、有機ELパネルを独自のカスタムチューニングで改良し、中間域で高い輝度を実現しているとの事。ただし、輝度の詳細な仕様は公表されていないようです。
55、65、77型の3サイズともに、パナソニックが独自に開発した最新の2022年世代「マスター有機ELプロ」を採用し、画質処理の向上によりさらなる明るさを実現。HDRのポップさや明るい部分のディテールの再現性が向上しているようです。
LZ2000の映像は、ハリウッドのカラリストであるステファン・ソネンフェルド氏が調整し、サウンドはテクニクスが調整しているとの事。
2022年のCESで他社が発表した、より小型の(42、48インチ)、より大型の(83、97インチ)の有機ELテレビについては言及がなかったようです。
新しいゲーム機能
昨年パナソニックは、PCやゲーム機に対応するために、HDMI 2.1ポートを初めて2つ追加しました。2022年モデルはHDMI 2.1の4K 120HzとVRRとAMD FreeSyncに対応するようです。
さらにパナソニックは、ゲーム機やPCで最も需要が多い60Hz時のゲーム入力遅延をさらに低減したようです。ゲームがより低いフレームレートでレンダリングされても、60Hzとして出力される新しい「60Hz Refresh Mode」機能も追加との事。
もう一つの新しいゲーム機能は、「SPD Auto Game Mode」で対応するHDMI 2.1の4K HFRとVRRをサポートするNvidiaのGPU(RTX30など)を自動検出するようです。
また、ゲームに関連する機能をユーザーが調整できる「ゲーム・コントロール・ボード」メニューを新たに追加するようです。メニュー「インフォメーション」では、フレームレート、HDRメタデータ、クロマ・サブサンプリングデータなど、ゲームから得られるすべての情報を表示したり、HDRトーンマッピング、ゲームなどで見え難い黒い部分の微調整をする「Dark Visibility Enhancer」、「Input Lag and VRR」でVRRの調整項目など、コンソール、PCゲーマーを意識した機能が多数追加されています。
LZ2000 / Image: Panasonic
スピーカー等の機能向上
「ドルビーアトモス」に対応するために、スピーカーシステムを改良、アップファイアリング、サイドファイアリングのスピーカーに加えて、フロントファイアリングのスピーカーユニットをスピーカーアレイに変更、複数のスピーカーを並べることで、より広い音場とクリアな音声を実現しているようです。
部屋の各所で音声の相対的な大きさを調整することが可能で、3つのモードを搭載。特定の場所に音を届ける「ピンポイント」モード、部屋の特定のエリアにいるグループに音を届ける「エリア」モード。そして、ある特定の場所だけ音量を上げ、他の人には音が聞こえないようにする「スポット」モードです。
その他には、HDR10、HDR10+ Adaptive、Dolby Vision IQ、HLG Photo、パナソニックのアドバンスドチューナー機能、フィルムメーカーモード、音声アシスタント対応(Googleアシスタント、Amazon Alexa)、Netflixキャリブレートモードなどを搭載。
GoogleのChromecastやAppleのAirPlay2にはまだ対応していないようです。
有機ELテレビ「LZ2000」は、55型と65型が6月〜7月、77型が8月に発売される予定で、価格の詳細は発売間近に発表されるとの事です。
ゲーミング機能では、イマイチな感じがあったパナソニックですが、この2022年モデルで一気に強化してきた印象です。特にゲーマー向けの専用ダッシュボード、メニュー機能は意外でびっくりしました。
スタンドもセンターで支えるタイプ。最近は TVの両端にスタンドで支えるタイプが多い中、センタースタンドは比較的狭いTVラックでも置けるのは良いですね。
LG、ソニー、パナソニックと2022年の各社4K TVラインナップは迷いそうなほど、魅力的な製品が多いのではないでしょうか?後は、レグザがどのようなラインナップ、内容で出してくるか注目と言えそうです。
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