調査会社GSDによると、英国におけるパッケージ(店頭)販売とダウンロード販売のローンチ売上は、前作から40%も低下したようです。ディスクパッケージの小売販売は、昨年のゲームより26%減少、それに対しデジタル販売は44%も減少したそうです。
深刻なダウンではありますが、「FIFA 22」に次いで今年2番目に大きなゲームローンチではあるようです。
しかし、これだけのセールスダウンは深刻と言えます。これはいくつかの要因が考えられます。
まずは大作シューターの「Battlefield 2042」や、数十年ぶりの大作となるファン待望の「Halo: Infinite」の発売といった同ジャンル大作タイトルの競合に加え、次世代コンソールハードウェアへの移行期で、しかも次世代コンソールが満足に入手出来ない状況も考慮する必要があります。
そして、最大の要因はサービスベースの「Call of Duty: Warzone」の存在かもしれません。無料プレイ(F2P)のバトルロイヤル・ゲームである「Warzone」は昨年発売され、現在でも非常に高い人気を維持しています。
こう言った要因に加えて、マイクロソフトのゲームパスも影響しているかもしれません。『Halo Infinite』のような大作シューターや「Forza Horizon5」と言った大作の新作が、ゲームパスメンバーであれば追加料金なしでダウンロードしてプレイ出来てしまうサービスは、今のところ他にありません。このようなサービスが定着し始めると、フルプライスでのゲーム販売というスタイルは、今後厳しくなってくるかもしれません。
事実、私も最近はフルプライスでゲームを買う機会が確実に減っています。現実問題として多くのタイトルを購入してもプレイしきれないという問題もありますし、発売日に買わなくても数ヶ月後の年末には3〜40%OFFでのセールが当たり前になってきている状況では、発売日にフルプライスで購入するユーザーが、以前より少なくなってきているのは確かです。業界の事を考えて発売日に買おうというユーザーさんもいるのは確かですが、全体で見れば極一部のユーザーに過ぎないでしょう。
WIREDが「ゲームを“買わない”ゲーマーが増える:「THE WORLD IN 2022」 GAMING SUBSCRIPTION」という記事を掲載しています。その記事で指摘されている、「F2P」のような基本無料で多くのプレイヤーに間口を広げてプレイしてもらい、継続して武器やキャラクタースキンなどの魅力的な追加コンテンツを供給し、継続して課金購入してもらい収益を上げるスタイル)が、今後増えてフルプライスでの
そして、ソニーも今年春にXboxゲームパスに対抗するサブスクリプションサービスを発表するという噂もあります。しかし、ソニーがマイクロソフトのゲームパスのように、独占大作の新作を発売初日からサブスクリプション・サービスに入れるかに関しては、過去にSIE CEOのジム・ライアン氏がそれに関して「継続的な物になるとは思えない。」と否定的な見解を示していますので、難しいかもしれませんが、1人のPS5ユーザーとしてはXboxゲームパスのようなサービスにして欲しいと願います。
そして、「Nintendo Online」も続々とラインナップを強化していますし、「アップルアーケード」も以前よりラインナップが充実してきているのを感じています。私もアップルミュージック、アップルTV+、アップルアーケード、iCloudのひとまとめにしたサブスクリプション「Apple One」のファミリープランに加入してます。
こう言ったゲーム版NETFLIXのような、サブスクリプション・サービスが充実し始めている今年から来年2023年にかけてゲーム業界も大きな転換期に差しかかっているのかもしれません。🔚
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