Xbox Series X|SとPCの時限独占タイトルでリリースされたサイコロジカル・ホラー「The Medium」ですが、いよいよPS5版も9月3日に発売されます。そして早くもPS5 vs Xbox Series X|S、PCの比較映像動画が公開されましたが、かなり興味深い結果となっています。
YouTubeチャンネル “ElAnalistaDeBits “でPS5で動作するゲームと、Xbox Series X|S、PCで動作するゲームの比較動画が公開されています。
今年の1月に発売された本作は、2画面同時に別世界を描くという初の試みの影響か、様々なバグとパフォーマンスに悩まされ、最適化が必要でした。
Bloober TeamのTPS視点のサイコロジカル・ホラーゲームは、PS5ではどれくらいのパフォーマンス結果だったのか気になるところです。
動画の分析結果を見ると、PS5版はまだまだ最適化不足なのかもしれません。しかもPS5ではレイトレーシングがない様です。Xbox Series X版では、アンビエントオクルージョンやリフレクションなどで一部レイトレーシング使用されています。Xbox Series SもRTは採用されていません。この辺りは画像のとおり鏡のシーンなどで見ると、その差がよく分かります。
Xbox Series Xでは、今だにゲームの動作が安定していないように見えますが、PS5は30fpsでXBOXより多くのスタッターが発生(特にムービー画面)しているようです。
私も10920XとRTX3090でプレイしましたが、最高設定か多少設定を落としても4K解像度ではRTX3090を持っていても、安定したパフォーマンスが得られませんでした。スタッターも発生していました。正直、最適化不足なのか相当重いタイトルという印象です。
PS5版はレイトレーシングを採用しない代わりに、ダイナミック解像度(負荷によって解像度を上下させる可変解像度)は向上しており、描画負荷の高いエリアではXbox Series Xのようにピーク解像度が低下していません。
Xbox Series Xで1080pを下回っていた場面でも、PS5では1260p以上の解像度を維持しています。更にXSX版に比べて異方性フィルタリングが若干改善されているようです。各コンソールの動作仕様は以下のようです。
Xbox Series S 648P〜1080P(ダイナミック解像度)
Xbox Series X 900P〜2160P(ダイナミック解像度)
PlayStation 5 1260P〜2160P(ダイナミック解像度)
PC 4K 3840x2160P DLSSクオリティモード
他にもライティングが微妙に違っているようで、コンソールによって方向なども違うようです。また、PS5のシャドウ品質、は一部の場面(特に屋外)では、Xbox Series Xと比べて劣るようです。
テクスチャー品質はPS5もXbox Series Xも同じようです。
PC版は、4K解像度でDLSSクオリティモードで動作しているので、被写界深度、パララックス・オクルージョン、レイトレーシング、描画距離などの特定の設定が、コンソール・バージョンよりもかなり高くなっています。
そして、注目のSSDによるロード時間ですが、Xbox Series X|Sは、PS5に比べてロード時間が約2倍高速になっています。しかし、ゲーム起動時のテクスチャーの読み込みでは、PS5版の方が速くロードされているようです。
この辺りはハードの得手不得手の差でしょうか?PS5版も今後パッチで改善されていけば、ロード時間など色々と改善するのかもしれません。
いずれしろ、「The Medium」は初の2画面で同時に別の世界を描画するという変わったメカニックを採用している事で、描画負荷が非常に高く、PCでもコンソールでも安定したパフォーマンスは難しいタイトルというのは間違いなさそうです。個人的には、期待してたタイトルだっただけに、ちょっと期待はずれだった印象は否めませんでした。🔚
via ElAnalistaDeBits YOUTUBE Channel
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