現在も全世界的に限定的な供給が続いているプレイステーション5、XboxシリーズX、シリーズSですが、火曜日に行われたAMDの第4四半期決算電話会議で、一般的な半導体業界が直面している供給制約について質問されたリサ・スー最高経営責任者(CEO)は、
「年末には、いくつかの供給制約がありましたが、それは主にPC市場、ローエンドPC市場、そしてゲーム市場でのものでした。」
「製造パートナーからは素晴らしいサポートを受けていると思います。業界は全体的な生産能力のレベルを上げる必要があるので、今年の前半は若干の逼迫が見られますが、後半には生産能力が強化されます。」
と述べて、プレイステーション5やXboxシリーズX|Sに採用されているSOC(System on Chip)のCPUやGPUのサプライヤーであるAMDは、2021年前半まで限定的な供給が続くと予想しています。
ソニーとマイクロソフトの次世代機PS5とXboxシリーズX/Sは11月に発売以来、多くのユーザーの需要を満たすことができず、追加入荷しても瞬く間に売り切れていました。これは全世界で同じことが起きていました。
その中には個人の転売屋から組織的転売屋らしきものまで巻き込み正に争奪戦といった状況でした。現在も単発的に入荷はしているものの、まだまだ欲しいユーザーに行き渡ったとは到底言えない状況です。
11月にマイクロソフトは、XboxシリーズX|Sの供給不足が少なくとも2021年4月まで続くと予想していると述べていました。同社のXBOX史上最大のコンソールのローンチを記録したと述べた後の火曜日に、マイクロソフト決算発表後に同社最高財務責任者(CFO)エイミー・フッドによって改めて4月までは供給制限が続く見通しと表明していました。
最近のXboxポッドキャストで、Xboxボスのフィル・スペンサー氏が、チップメーカーのAMDに連絡を取り、XboxシリーズXとシリーズSの需要を満たすために更なる増産ができるかどうかを話し合ったことも明らかにしています。
フィル・スペンサー氏「私たちは、できる限りの努力をしています。チームは信じられないほど献身的で、より多く量産するために努力している人々の忍耐に感謝しています。」
と語っています。
また、ソニーも「史上最大のコンソールローンチ」で前例のないPS5の需要に応えるために苦戦しているとのことです。
XboxシリーズX|SとPS5の品薄状態は、ソフトウェア(bot)を使用して在庫が入ってくると自動的にコンソールを購入し、オンラインで大幅な値上げを行って転売する「スカルパーグループ」(転売屋グループ)によって悪化してるとしています。
日本だけでなく、世界中で組織的に大規模な転売屋グループが暗躍している事が、より品薄に拍車をかけているのは間違いないようです。具体的な対応策が難しい事もあり、ソフト売上にまで影響が出ている以上、今後は転売屋対策も大きな課題になりそうです。
via VGC
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