30年分以上のUFO文書を機密解除するというCIAの決定は、ある専門家によると「現実のX-ファイル」だと述べています。
イギリス国防省の元職員で同省のUFO調査員でもあったのニック・ポープ氏は、2700ページを超えるCIAのUFO文書の中には魅力的な文書があると述べました。
「UFOコミュニティーが、隠蔽工作の一部であると信じているCIAが公開した資料の中から決定的な証拠を見つけようと期待しているのは皮肉なことです。」
とニック・ポープ氏は述べ、更に
「ペンタゴンのAATIP(先端航空宇宙脅威特定プログラム)とUAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)タスクフォースの存在について最近暴露されたニュースからも、CIAのファイルでUFOの謎の答えを探している人は、間違った機関を見ているということを示唆していると思います。
おそらく、CIAが公開したこれらの文書は米国政府が、多くの人々に見てもらいたい文書であり、人々の注意を引くために片手で派手なことをして人々の注意を引いている間に、もう片方の手では重要なことが裏で行われているという、ちょっとしたマジシャンのようなものだと思います。」
とFoxNewsのメールで回答しています。
先進航空宇宙脅威識別プログラム(AATIP)は、ハリー・リード元上院議員が米政府の闇予算(ブラックバジェット:決して表には出てこない闇の軍事関連予算)を管理するダニエル・イノウエ上院議員らにAATIP設置予算を要請し、密かに予算を確保、2007年に設置された事が明らかになっています。
このAATIP設立の経緯は、NHKの天文宇宙番組コズミックフロント「UFOの真実」の中でハリー・リード氏がインタビューに登場し語っています。そしてAATIPは、2012年に運営を停止したと報じられています。
しかし、2017年にニューヨーク・タイムズ紙は、国防総省が未確認飛行物体の潜在的なエピソードを調査中であると報じています。
最近公開された文書は、ジョン・グリーンワルド・ジュニア氏が運営する政府中心のウェブサイト「The Black Vault」にアップロードされたもので、彼は過去数十年にわたって情報公開法(Freedom of Information Act: FOIA)を盾にこれらの文書を入手し、非常に忍耐強く追跡しています。
リリースには、政府高官が無数のUFO目撃情報を手渡された1976年の話を含む、いくつかの興味深い個別の文書がありました。
イギリスでも1年前の昨年初頭に、UFO関連の目撃情報を集めた「Xファイル」が公開されました。英国空軍は50年間UFO調査部隊を運営していましたが、どの報告も真の脅威を示す証拠にはならないとの結論に達し、2009年に閉鎖しています。
英国防省がUFO目撃情報などの調査データをオンラインで公開することを決定した後に、調査したアメリカ人の61%もの人が、米国政府にも同じことをしてほしいと答えています。
この機密解除された約2700ページのCIA文書のリリースは、ニューヨーク・ポスト紙が、最新の「COVID-19救済法案」と「政府資金調達法案」の中に含まれているUFOについて諜報機関などが知っていることを詳細に且つ具体的なデータを添えて明らかにするために、国防総省に6ヶ月間(180日間)の猶予を与えたと報じた数週間後に公開されています。
国防総省は8月、未確認の空中現象を「検出、分析、カタログ化」するための「未確認空中現象タスクフォース(UAPTF)」を設置すると発表しています。
CIAから公開されたとは言え、今回の「COVID-19救済法案」と「政府資金調達法案」の180日カウントダウンによって公開されるものは、「非機密性」のものなので、おそらくCIAは今回の公開でも全ての情報を出し切ったとは到底思えません。
残る諜報機関としてはFBI(連邦捜査局)、NSA(国家安全保障局)、NRO(国家偵察局)などがありますが、果たしてこの半年以内にどのような情報が出て来るのか、、非常に興味深いと思います。
via FoxNews
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