デジタルファウンドリが、PC版サイバーパンク2077で、グラフィック品質を極力落とす事なく、パフォーマンス(フレームレート)を上げる、ベストなグラフィックス設定を検証した動画と記事を掲載しています。
サイバーパンク2077は、nVIDIAと技術提携して開発されてきた事もあって、豊富なレイトレーシングに加えて、様々なグラフィックス・エフェクトが細かに調整出来るようになっています。更に本作はCPUとGPUの両方に結構な負荷がかかるタイトルでもあります。
一応、PC版サイバーパンク2077の設定画面だけを一通り紹介した動画を上げてあるので、ご興味のある方は見てみてください。動画ではグラフィック設定だけでなく、全ての設定項目を一通り見せています。
DFの動画と記事では、多数のグラフィックス設定項目の中で、低〜ウルトラ、または低〜高設定であまり見た目の差がないにも関わらず、フレームレートでは5fps〜最大30fpsも差が出る、フレームレート中心にみた場合、あまり効率的に良くないエフェクト効果がいくつかあり、それをピックアップして次世代機能は極力見た目でも高レベルを維持しつつ、効率の悪い項目をいくつか品質を落とすか、もしくはOFFにしてフレームレートを少しでも上げてプレイしようという意図で検証していて、非常に勉強になります。
各種エフェクトが映像が、どのような効果が映像で表現されるのかを知る事が出来き、素晴らしいビデオだと思うので、ご興味のある方は是非ビデオをご覧になってみてください。
私は現在のPC(10920X 常時5GHz OC、MSi RTX3090 GamingX Trioを最大2100MHz OC、DDR4 32GB 3200MHz)し、4K解像度で全設定を最大(サイコ設定も含む)、DLSSは主にバランスモードでプレイしています。
全設定最大でDLSSパフォーマンスモードでプレイすると、フレームレートは常時60fps以上(64〜78fps)を維持出来るようになり、滑らかなパフォーマンスでプレイを楽しむ事が出来ますが、その代償として明らかにジャギーが目につき、解像度の低下が目に見えて分かるので、折角RTX3090を買ったこともあるので、極力はジャギーの少ない高解像度品質でプレイしたいので、パフォーマンスモードは避けています。ウルトラパフォーマンスは8K解像度でプレイする専用モードなので、4K解像度でプレイするのはオススメ出来ません。
私のPCハードウェア構成では、DLSSクオリティモードで30〜43fpsくらい、DLSSバランスですと38〜54fpsくらいで推移しています。DLSSをOFFにしてネイティブ4K解像度ですと、20fps近辺にまで落ちてしまいますw
36テラフロップス、レイトレ性能が倍増したRTX3090でもレイトレを絡めると、ネイティブ4Kレンダリングは20fpsしか出ないという現実と、いかに本作が重い処理で高いハードウェアスペックを要求するタイトルなのかという事、そしてDLSSの恩恵をヒシヒシと感じます。
それに加えて、先日も当ブログでご紹介したフィルムグレイン、色収差、レンズフレア、被写界深度、モーションブラーなどのエフェクトをOFFにしています。レンズフレア、被写界深度は好みでONにして良いかもしれませんが、画面全体クッキリ鮮明でクリアな映像を求めるのなら、レンズフレアも被写界深度もOFFにされた方が良いと思います。コンソール版を購入していないので、分かりませんがもし設定項目あるのなら、OFFをオススメします。モーションブラーもOFFにすると、1〜3fpsくらいの向上します。こういった積み重ねが大事かもしれません。
DFのテストPCは、
- IntelのCore i9 10900K
- nVIDIA RTX 3090FE(ファウンダーズエディション)
- DDR4 32GB 3200MHz
- 3.5GHz NVMe M2 SSD
というハードウェア構成で検証しています。
その結果、レイトレーシングOFF時の最適設定はデフォルトで最大値が前提として、変更を加える部分は
ローカルシャドウメッシュ品質=高
ローカルシャドウ品質=高
カスケードシャドウレンジ=高
カスケードシャドウ解像度=中
ディスタントシャドウ解像度=高
ボリューメトリックフォグ解像度=1080Pはウルトラ、1440Pは高、4Kは中
ボリューメトリッククラウド品質=中
マックスダイナミックデカール品質=ウルトラ
スクリーンスペース反射の質=低(もしグレインが気になるなら高)
サブサーフェイススキャッタリング品質=高
アンビエントオクリュージョン=低
色精度=中
ミラー品質=1080P、1440Pは高、4Kは中
となっています。コンタクトシャドウ、フェイシャル・ライティング・ジオメトリは共にONです。
レイトレーシングエフェクトの比較映像も出ていますが、個人的に気になったのはレイトレース・ライティングです。デジタルファウンドリの検証ビデオでの比較で1ランク品質を落とすごとに10fps近く上がり、OFF〜サイコ品質まで最大で30fps近く変わります。
正直なところフレームレートを大きく犠牲にしてまでONにすべきか悩む効果です。このあたりは、個人の好みの差にもよるかもしれませんし、場所によってはONの方が良く見えるかもしれません。私も比較してみました。以下の画像をご覧ください。
↑レイトレースライティング左がONサイコ品質、右がOFFです。「カラオケ」のネオンサイン光が周囲に反映されてそれがはね返りより明るく照らし出されています。しかしフレームレートは30fps近くが犠牲になります。これをどう受け止めるか。。
では、街中を歩いている視点ではどう反映されるのか比べたのが下の比較画像。左がレイトレースライティングOFF、右がON(サイコ品質)です。OFFと最高のサイコ品質を比べても、正直差がほとんど分かりません。。若干周囲に拡散光が反映されている感じですが、普通にゲームプレイ上では気がつかないレベルではないでしょうか?しかも、フレームレートは約20fpsも下がってしまいます。
レイトレース・ライティングの差がよく分かりやすい差があったので2例をキャプチャして横並びで比較してみました。
2つとも左がレイトレース・ライティングOFF、右がレイトレース・ライティングONで最高品質「サイコ」左側の床面が光の反射の影響を受けて現実に近い反射が再現されています。しかし、その代償は品質設定にもよりますが、RTX3090では最小9fps(中)〜最大(サイコ品質)で30fpsも変わります。2つ目ではフレームレート差が40fpsも変わっています。ですので、最低品質の「中」設定でも良い気がします。最低の「中」からOFFにするだけで10fps近く向上するので、ここは人それぞれ、好み次第となりそうです。
DFの検証でレイトレーシングをONにしての最適化設定は、ヘビーとライトの2種類を推奨しています。
【レイトレーシングONヘビー】レイトレース反射=ON、レイトレースシャドウ=OFF、レイトレースライティング=中
【レイトレーシングONライト】レイトレース反射=OFF、レイトレースシャドウ=OFF、レイトレースライティング=中
前述のレイトレース・ライティングは最低品質の「中」にしています。OFFより約6〜10fps程度落ちてしまいますが、ないよりはあった方がマシという点で十分と言えるかもしれません。
それは前述したとおり環境、角度など場所によっては効果が分かり難い結果もあるからです。1fpsでも高く安定をというのであれば、先に述べた通り、フレームレートへの犠牲(最低でも10fps近く)に対し目に見える効果が大きいわけでもないので、OFFでも良いかもしれません。
レイトレース・ライティングだけ「中」に落とし、他は全て最大設定にした4Kゲームプレイも参考までに上げておきます。レイトレース・ライティングを中に落とすだけでほぼ50fps以上をキープ出来ており、これでも十分なほどです。
今後、パッチのリリース、nVIDIAのドライバーの更新でより最適化されれば、更に良くなりそうなので、楽しみなところです。しばらくは私にとってもサイバーパンク2077が個人的にもリファレンス・タイトルになりそうです。🔚
via Eurogamer, DigitalFoundry
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