デジタルファウンドリが、アサシンクリード:ヴァルハラのPlayStation5版とXboxSeriesX|S版の比較検証ビデオと記事を掲載しました。予想外な結果になっています。
アサシンクリード:ヴァルハラは、レンダリング余力の多くがボリューメトリック・クラウド・システムに費やされていて、ゲームでは壮大な景色を楽しむことが出来ます。冬の山々も登場するので、「Horizon Zero Dawn」の拡張DLC『Frozen Wilds』で見られた雪の表現システムが導入されています。
まず、XboxシリーズSでは60fps〜30fpsで動的解像度は約1188P〜1656Pで動作し、多くのシーンで1296Pで推移しているようです。
更に、XboxシリーズXよりシャドウの解像度を下げたり、樹木や地形のディテールレベル設定を引き下げたりして対応しているようです。XboxシリーズS版は解像度の面ではかなり健闘しているようですが、機能面とフレームレートの乱高下は残念との事。
そして本題となるプレイステーション5とXboxシリーズXですが、DFによるとグラフィックスの差はマシンの性能差は関係なく完全に消えてしまうようです。
その理由として、ユービーアイソフトが完全なプラットフォーム・パリティ(機種ごとの差が極力出ないような方向性)を目指しているからです。そしてDFが様々なテストを行った結果、ゲームのレンダリングに関しては、両者で大きな差がつくものは何もなかったようです。
キャラクターの品質、テッセレーションの距離、樹木や地形のディテールのレベルは同じで、シャドウの解像度も同じで、完全にマッチした場面での大きな違いは全く見られなかったようです。
ヴァルハラでは、PS5、XboxシリーズX版共にどちらもダイナミック解像度スケーリングシステム(負荷に応じて解像度を上下させる)を採用しています。DFによる解像度計測では、最も低い測定値は1440p(ネイティブ4K比で67%)、最大値は1728p(ネイティブ4K比 80%)だったとの事。
ほとんど全ての似たような場面でピクセルカウント測定しても、どちらのシステムでも同じ結果が得られたようです。
本作のグラフィックスは、テンポラル・リコンストラクション・テクニック(時間的再構成技術)の使用にある程度依存しているようです。ヴァルハラで使用されているものは、2017年に『Origins』でデビューしたこの技術は、ほとんど変わっていないそうです。
解像度のアップスケール技術に関しては、最近はnVIDIAのDLSS2.0などAIによる超解像技術で低解像度を高精細に引き上げて負荷を減らし、レイトレーシング時のパフォーマンスを上げるのがスタンードになりつつあります。
この技術に関しては、マイクロソフトも研究しているようです。先日当ブログでもご紹介したマイクロソフトのXBOXシステムアーキテクトのアンドリュー・グーセン氏のインタビューの中で、AIによるアップスケーリングについて活発に研究しているような事を話していました。マイクロソフトも XboxシリーズX、Sに搭載されているDirect MLでのAIアップスケーリングに関してDFが質問していましたが、「現時点では何も話す事はない」とグーセン氏は回答しています。
最初に紹介したシリーズ X と PS5 のプラットフォーム比較と同様に、機能面では遜色がありませんが、やはり違いがあるのは性能です。
「デビル メイ クライ 5スペシャルエディション」比較では、ほとんどのレンダリングモードでXboxシリーズXがわずかにリードしていましたが、120HzのモードではPS5に劣っていました。
今回のヴァルハラでは、ゲームモードが1つしかなく、60fpsがターゲットとなっていますが、XboxシリーズX版は明らかに悪化しているようです。PS5でもXboxシリーズXでも、特にカットシーンやゲームプレイで問題が発生することがありますが、今回の重要なポイントは、XboxシリーズXよりプレイステーション5の方がより多くの場面で、60fps近くで安定して推移しているということです。
このクロスジェネレーション時代になり、60fpsをターゲットとするゲームが増えて60fpsを維持できなくなると、前世代のシステムでほとんどなくなっていた忌まわしい「ティアリング」が発生するゲームが復活しているとしています。
DFは、これは正直言って歓迎すべきことではないが、だからこそVRR(可変リフレッシュレート)の恩恵を受けているとしています。
今回のヴァルハラでは、標準的な60Hzディスプレイでの体験という点でのパフォーマンスの面ではPS5よりXboxシリーズXの方が明らかに劣っているようですが、LGのOLED 4K 有機EL TV 「CX」にXboxシリーズXを接続し、VRR(可変リフレッシュレート)を有効にし『ヴァルハラ』をテストしたところティアリングはなくなり、全てが滑らかに表示されたようです。
私も55NANO91でXboxシリーズXを HDMI2.1、4K 120Hz出力で接続し、VRRを機能させてプレイしているせいか、引っ掛かりやティアリングもなく本当にヌルヌルで滑らかな映像でプレイしています。4K 120Hz、VRR対応のディスプレイがスタンダードになってくると、60fps以上出てもYOUTUBEは60fpsまでですし、VRRは関係ありませんし、こういった比較映像は以前より徐々に意味がなくなりつつあるかもしれませんね。
しかし、PlayStation 5は現時点でVRR非対応(後にアップデートで対応するという噂もあり)なので、VRRが搭載されていない事は、『ヴァルハラ』だけでなく、『ダート5』のようなゲームで大きく影響するので、本当に残念なことだと述べています。
XboxシリーズXでは、フレームレートの問題とティアリングなど、『アサシン クリード ヴァルハラ』がまだ多くの修正を必要としていることは明らかなようです。DFではゲームをプレイして多くのバグに遭遇し、いくつかの奇妙なパフォーマンスのボトルネックにも遭遇したとのこと。具体的には、カットシーン中にカメラの動きがフレームレートと直線的に適切に更新されないのです。つまり、エンジンが実際には60fpsで動作していても、見た目が醜いスタッター(カクツキ)が発生するということです(PS5はここでは問題ないようです)。
その他のバグとしては、NPCがその場で回転してしまうことや、斧を使った最初の一撃目が当たらないこと、最初のレイド中にバイキング部隊が船の上で固まってしまい、再起動が必要になったことなどが挙げられています。
結局のところ、アサシン クリード ヴァルハラは、現時点ではXboxシリーズXだけでなく、どちらの機種でも大小問わずパフォーマンス面、バグで非常に問題が多いようです。目に付くティアリングはそして動的解像度のスケーラー調整が必要なようで、最低解像度も1440P以下であれば良いのではないかとしています。
また、DFではXboxシリーズSで60fpsモードがあるべきで、たとえ解像度が低くなっても、次世代機へのフランチャイズとしての変化への大きな成功は60fpsへの移行であり、XboxシリーズSで60fpsオプションが削除されたのは、システムの理想に忠実ではないとしています。
今年は新型コロナウィルスの感染拡大危機で、ヴァルハラのような大規模タイトルの開発環境は大きく変わってしまい、開発の進捗に大きな障害があったのは確かで、これは仕方ないとしつつも、今後のパッチでXboxシリーズX|Sの問題の解決、シリーズSでの60fpsオプションに期待したいと結んでいます。
via Eurogamer ,DigitalFoundry
内容見るに、XboxシリーズXはパッチの修正が必要なレベルでパフォーマンスに問題あるようですね。。私もXboxシリーズXでヴァルハラをプレイしていますが、このようなパフォーマンス問題を感じた事があまりないんですよね。(NANO91でVRRで動作しているからかも)なんとも言えませんが、今後のパッチで磨かれてより良くなって行くでしょう。パッチで見違えるように改善する事はよくある事ですからね。
記事でも触れていますが、新型コロナの影響は少なからずあると思います。12月に発売される、より大規模なオープンワールド大作になりそうな「サイバーパンク2077」も色々と問題噴出するかもしれませんので、ある程度はその事を念頭に置いて購入、プレイした方が良いかもしれませんね。
今後このようなオープンワールドゲームはより高精細で大規模になっていくと思われるので、前述の様にコロナの再拡大懸念も出ている中では、開発者の開発環境も変わらず厳しい環境と思われるので、初期の問題は当たり前くらいに思ってプレイしないといけないのかもしれません。。
私も早くPS5自体を入手しこの目で確認したいのですが、相変わらず中々入手出来ません。amazonも単発的に復活しているようですが、中々そこを押さえるのは難しいですね。。昨日のジョーシンの抽選販売(先月、RTX3090をジョーシンで入手したので、淡い期待をしていましたが、、)もまたもや落選し、これで4回目の落選でお手上げです。後は、ソニーストアの2次抽選と、ソフマップが残っていますが、当たる気がしません。。 🔚
>その理由として、ユービーアイソフトが完全なプラットフォーム・パリティ(機種ごとの差が極力出ないような方向性)を目指しているからです。
これ記事にはないですが、どこからのいんようですか?
パリティ目指している割に、A
we noted PS5 delivering a 15 per cent performance advantage over its Microsoft equivalent in identical scenarios. [UPDATE: The 15 per cent performance advantage mentioned here is averaged across a specific cross-section of play. As the graphs show, ‘in the moment’ differences can be as high as 25 per cent.
とあるようですが・・・・
あれ?私が翻訳した時は、間違いなく書かれていましたよ?
分かりませんが、もしかしたら、DFが修正したのではないでしょうか?
そのUPDATEも見ていないので、後で元記事を読み直してみます。
基準に感謝です。UBIは中々の立ち回りですね(笑)市場シェア等からの配慮でしょうか?DFの環境も意外とハイエンドには配慮指定なさそう(T_T)仮にハード的に映像系実装が困難な時はどうするのか興味があります。リソース配分では画質重視でFHD60Hzがソニーのターゲットでしょうか?そうなると1440Pを設定出来ないと120hzが厳しそうです。アップデートで何とかなればいいのですが。
Xbox Series Xは最適化不足ですね。
開発キットの遅れ云々と関係あるんだろうか。
アサクリ:ヴァルハラ見ると、そんな感じがしますよね。。
開発キットが遅れ云々かどうかは分かりませんが、
まだ初期ローンチなので、今後のタイトルの進展も見てみたいですね。
そもそもXbox Series Xリードで作っててこの有様だから今後も同様な事態が続くかも、最適化や開発キットの改良は両機種とも進むだろうけどファーストが力入れてるPS5の方がより先行しそう
サードはおっしゃる通り、開発キットの進化、改善以降でどうなるかですね。
ファーストはUE5の正式リリースが10月らしいので、やはり来年末くらいで
大きな進化しそうですね。。