XBOX部門のボス、フィル・スペンサー氏はKOTAKUの電話インタビューに応じ、 XboxシリーズX、Halo Infinite、そして買収したゼニマックス・メディアグループに関して話しています。
今回はXboxシリーズSについて語っている部分を一部抜粋して日本語訳でご紹介します。
まず、驚いたのが、XBOXシリーズSとXについて、フィル・スペンサーさんはあまり期待されていないXboxシリーズSの方が長期的には大ヒットすると予想しているようです。おそらく価格面でも安く、多く普及している2560x1440Pをターゲットにしつつ、高速SSDや次世代技術のベロシティーアーキテクチャも対応していることから、価格面でも売れるという事なのでしょうか?
フィル・スペンサー氏は、「シリーズX、シリーズS共に納品できる台数は全て売れると思います。私達もプレイステーションも需要が供給を上回り、製造サプライチェーンの供給能力が何よりも市場シェアを左右すると思います。私たちが期待しているのは、世代を超えて価格が本当に重要で、XboxシリーズSがもっとも売れるということだと思います。」
と述べています。
KOTAKUによると、フィル・スペンサー氏は自分のオフィスではモニターに取り付けられた実際に機能するXboxシリーズSを置いているようです。シリーズXは、下の階にあるTVに接続されていて横置きにしているそうです。
フィル・スペンサー氏は、シリーズX、シリーズSのどちらも感銘を受けていルそうで、特にシリーズXは 「ビースト(野獣) 」と呼んでいるそうです。
しかし、フィル・スペンサー氏は「正直に言って、XboxシリーズSの性能には驚かされました。」と言い、そのフレームレートとローディング時間を絶賛しています。
それは、Xbox シリーズS、シリーズX のローンチタイトルでもある「Falconeer」です。インディーズの開発者は、「Falconeer」がXboxシリーズSでなんと「1800P / 60fps」で実行されると明かしています。シリーズSで1800P/60fps、シリーズXで4K/60fpsで動作します。インディーズタイトルとは言え、僅か29,800円のシリーズSが1800P/60fpsで動いてしまうのは実に驚きです。
更に驚いたことに、フィル・スペンサー氏が言うには、シリーズXより低解像度のグラフィックをロードしているので、シリーズXよりもシリーズSの方が読み込みが早いゲームもあるそうです。
ただし、一部の開発者からシリーズSのメモリ数や帯域不足を懸念する声が上がっています。
しかし、フィル・スペンサー氏は、「その事に関しては心配していません。PCでは今まで言ってきたように、素晴らしいハードウェアで素晴らしいゲームを作ることができ、そのゲームを様々なハードウェアの能力に合わせて拡張することができるということを証明するポイントがあると思います。」と述べています。
スペンサー氏は、シリーズSとシリーズXの2つのスペックの次世代機を開発する事で、開発者に設計など追加の労力をかけていることを認めていますが、「私達が2機種を用意したのは、市場を拡大したいからです。」と述べています。
市場を拡大するというのは、単純に次世代機を早く多く売ることを指していて、マシンは500ドルもしないからです。ソニーですらそれに手を出し、新型PS5を500ドルで提供しつつ、同じスペックでディスクドライブを搭載しない400ドルのデジタル版をラインナップしています。
マイクロソフトは、大幅な低価格化のインパクトに比べれば、シリーズSの性能を落とした影響はそれほど大きくないと考えています。実際、XboxシリーズSは、Xbox Oneをスキップしたり、PlayStationに乗り換えたりしたXbox 360ユーザーにとっては、効果的な誘い文句になるかもしれないと、スペンサー氏は述べています。彼らがPS5を買いに行く場合でも、XboxシリーズSはいくつかの魅力を提供するかもしれないと考えています。
フィル・スペンサー氏は、「おそらく、500ドルのコンソールを2台共買う人は限られ、難しいと思うのでチームには『ヘイ!2台目のコンソールを持っている人を捕まえるために、何かを用意しておこう。』と言いました。」と述べています。この事からXboxシリーズSは、価格の安さから2台目のコンソールとして買うユーザーもターゲットとして想定していることが明かされています。
やはり、XboxシリーズSは価格面でもXBOXにとって大きな戦略商品なんだと思いました。しかもフィルさんは、XboxシリーズSがシリーズXより売れると予想しているのに加えて、シリーズSではタイトルによっては1800P/60fpsでも動いてしまう上に、シリーズXより解像度が低い=データ量が少ないので、場合によってはXboxシリーズXよりロード時間が速いというのも驚きです。
しかし、よくよく考えれば、同じ高速なSSDを搭載した上に、次世代技術であるXBOXベロシティーアーキテクチャーも搭載されているので、基本的にシリーズXより低解像度でレンダリングされる事を考えると、シリーズXよりロード時間が速くなるタイトルがある事も当然なのかもしれません。
当然、負荷の軽いタイトルに限られるでしょうけど、29,800円のマシンで1800P/60fpsで動き、高速ロードも可能という事からも、XboxシリーズSはコスパ面では次世代機で最強なのかもしれません。🔚
via KOTAKU
ますます設定オプションの充実がこの世代では重要になりますね。PCがメインの開発者は慣れているので、MSとしてはOkなのかな。出力解像度、fps、Hz、FOV、音声オプション等カスタマイズを用意すれば、機種問わずPlay出来ればユーザー側も恩恵大です。PSでも言えることです。
そうなんですよ、Xbox Game Stuioのマット・ブーティさんが言っていましたが、
PCゲームの開発者が多いのと、その辺のスケーラビリティは開発キットでも
考慮されているそうなので、問題ないと言ってましたね。
PS5はもう本体確保の最後の望みだったソフマップがハズレて絶たれたので、
年内確保すら危ういです。。( ; ; )