【注目は120Hzモード】DiRT5ハンズオン・プレビュー(製品版ではない)が解禁。—DF—

デジタルファウンドリがDIRT5のハンズオンプレビューの記事を掲載しています。結構興味深い指摘も書かれているので、一部抜粋して日本語訳でご紹介したいと思います。

XboxシリーズX、Sでは、4K 120Hz入力対応のディスプレイに接続された時に120fpsでプレイできる120fpsモードなど、合計3つのプレイモードが用意され、第一印象は非常に良いようです。ただし、今回のハンズオン・プレビューは最終的な製品バージョンではないようで、11月10日のリリースに間に合うギリギリまで最適化が進められるようです。

コードマスターズのチェシャースタジオのスタッフの多くが、元々はソニーの「MotorStorm」や「DriveClubs」を開発したスタジオのスタッフが多く在籍し、そのベースとなったOnrushエンジンを進化させたものを使用しているようです。Onrushエンジンは、多くの人が期待したような商業的大成功とはなりませんでしたが、その技術は今でも一流だ。とデジタルファウンドリは述べています。

Dirt 5ではそのOnrushエンジンに改良が加えられたもので、その結果、非常に柔軟性が高く、ダイナミックなエンジンが実現する泥や雪の変形、ダイナミックな天候、ボリューメトリック・フォグなどがあります。

Onrushエンジンの最高の技術的な特徴として、物理エンジンは「Onrush」から書き直され、トラックのディテールはさらに向上しているようです。エンジンの拡張性も格段に向上し、従来通りの現行機だけでなくXboxシリーズS、 XboxシリーズX、そしてPCも考慮に入れられています。そして、最近のレースゲームではめったに見られない4人の分割画面モードも搭載されています。

デジタルファンドリによると、Dirt 5では一貫した方法でライティング、物理的に正確なマテリアルが得られているようで、これはリアリテイにとっては非常に重要であり、昼夜のサイクルやダイナミックな天候にも影響し、レースが終わる頃にはコースの状況が完全に変化していることがよくあるようです。雨が降り、地形全体に水たまりができることもあるようです。

エフェクトや物理エンジンでは、タイヤの後方では泥が飛び散り、埃が舞い上がり、跳ね上がる破片はすべて、後方を走っている車体には当たるなどして衝撃で変形したり、崩れたりするようです。凍ったサーキットではタイヤの跡が残り、雪は幾何学的なモデルを使って体積をシミュレートしリアルに変形するようです。すべてが以前のダートゲームよりもはるかにダイナミックに感じられ、天候に合わせて変化もしやすいようです。

XboxシリーズXには3つのプレイモードが用意されています。1つはフレームレートモード、もう1つはグラフィックモード、そして120Hzモードです。デジタルファウンドリが検証したところ、ゲームが出荷されたときに改善されるかもしれないと前置きした上で、現状ではフレームレートモードは動的解像度で4K(3840x2160P)で動作し、60fpsを目標としているようです。視覚的にこのゲームは車の選択、オープニングの画面などすべてが4Kにこだわっていて、非常に良い仕事をしていると述べています。唯一、スターティンググリッドの時に解像度が「3840x2160P」の4Kから「3328×1872」と僅かに低下するようですが、それだけだそうです。

Image:DigitalFoundry

このデジタルファウンドリの比較画像を見ると、やはり120Hzモードでは解像度が一段と低いことがよく分かります。もちろん、最終バージョンではないので、改善する可能性はあります。

画質モードでも、60fpsをターゲットに動的解像度での4K解像度で動作するようですが、その違いは解像度の向上ではなく、ゲーム内の設定に焦点が置かれているようです。その違いとしては、シャドウ品質が向上していて、テクスチャフィルタリングが改善されているようです。後は周辺の群集密度が改善されているとの事。

ジオメトリのLOD(レベル・オブ・ディテール)など、他にも微調整すべき点があるかもしれないとしつつも、最も明白なアップグレードはシャドウ品質のアップグレードのようです。画質モードの解像度はネイティブ3840x2160P(4K)に簡単に到達している模様。しかし、12台の車がひしめく中に入ると、解像度は最低で約1800Pまで落ちてしまいます。デジタルファウンドリは、あくまでもこれは極端な場合の話で、最終的な製品版では変わるかもしれないとの事です。

ポジティブな事は、最終バージョンではない状態でもかなり出来は良いようです。画質モードとフレームレートモードはどちらも、敵車との小競り合いから抜け出すとほぼ60fpsにロックされ、フレームレートが低下すると画面にティアリングが発生するようです。フレームレートモードは明らかに一貫性があるのに対し、画質モードはその名前のとおりなようです。たまにfpsのドロップが増えたりしますが、今の状態はどちらのモードも標準的なもので良い出来ではないかとの事です。

シリーズXで最もエキサイティングなのは、XboxシリーズXの設定で、リフレッシュレートが120Hzに選択されている場合にのみ、出現する「120Hz」モードだとしています。

HDMI 2.1対応で4K 120Hz入力対応のディスプレイを使用している場合は、120Hzのままで4K解像度の出力のまま維持することができますが、120Hz入力をサポートしている既存のHDMI 2.0対応のディスプレイの場合は、その仕様に応じて1080pまたは1440pに落ちます。これは、XboxOneXと同じでHDMI2.0での範囲です。

デジタルファウンドリは、この時点でもXboxシリーズXは4Kディスプレイに接続した場合と同じ解像度で内部的にはレンダリングを続けていることを強調しています。

現状、120Hzモードは必然的にGPUの余力を解放するために設定を戻し、余分な一時的な解像度を確保しているようです。観客数は、シャドウ品質と同様に、さらに低下しているようです。最大の変更点は、動的解像度は2560x1440Pでレンダリングされるようです。これは言い換えれば、HDMI 2.0の仕様範囲内のピーク時、2560x1440p 120Hzで動作しているようです。解像度の低下も起きているようで、スタートグリッド時には1080pの最低値にまで落ちているようです。

60fpsから2倍にリフレッシュするメリットは、レースゲームでは明らかに効果大でアナログスティックを操作するたびにミリ秒単位でカウントされるので、操作のダイレクト感は、操作レスポンスは段違いに体感出来るほど変わります。

つまり、画面へのレイテンシーレスポンスが低くなることは、非常に大きなメリットとなります。私が現在、Xbox One Xを1440P、120Hzでプレイしている大きな理由はこれです。120Hzでのレスポンスに慣れてしまうと、60Hzには戻れません。その上で120fpsを実現すれば正にパーフェクトなゲーム体験と言えると思います。現状、私はハイエンドPCでこの体験をして根本的に考えが変わりました。

デジタルファウンドリによれば、パフォーマンスは完璧ではないが、120fpsにかなり近く、現時点での課題はスターティング・グリッドで落ち込みが顕著なようです。しかし、それらは実際には大したことではないとし、90fpsまで落ち込むことがあるようですが、このような高リフレッシュ時に、可変リフレッシュレートディスプレイ技術を使用している場合は、それを目で見分けるのは難しいとの事。

デジアルファウンドリは、これらはダート5の野望の表面に触れているに過ぎないと述べています。ダート5は、4台のXbox、3台のプレイステーション、そして多数のPC構成など、マルチプラットフォームでのリリースなので、そのカバーするものは想像を絶する膨大な量になるわけで、今のところは、XboxシリーズXに3つのモードがあるので、次世代機のパワーを様々な方法で活用してみたいとの事。

また、どのモードをプレイしても「ダート5」は過去シリーズと比較しても印象的な飛躍であり、次世代機がよりスタイリッシュに発売されることを期待していると結んでいます。

面白いのは、4K 120Hz入力対応のHDMI2.1入力に対応したディスプレイを使用している時にだけ出現する120Hzモードです。先程も述べたとおり、60Hzから120Hzに変えるだけで、コントローラーでの操作レスポンスは段違いに違うのを体感出来ます。よりクイックでダイレクト感が増すのです。画面を倍の速度でリフレッシュ(更新)しているので、当然と言えば当然なわけです。

勝負にこだわるハイエンドゲーマーが解像度は1080P、1440Pの低いままで、高いリフレッシュレート、120Hz、144Hz、240Hz、最近では360HzというPCモニターも出現していますが、このコダワリも分かるような気がします。それだけ速くリフレッシュされると、60Hzのディスプレイの相手より速く反応でき、より正確に射撃が出来るわけです。当然画面のブレも高くなればなるほど軽減され、シューターの場合は相手を狙いやすくなります。レースゲームの場合は、下の画像のようによりブレが少なくなり視認性が向上し、操作レスポンスも向上します。

しかし、120Hzモードは流石のXboxシリーズXでもまだまだ課題は多くありそうです。特に解像度面ではHDMI2.0と同じ MAX1440Pの動的解像度で、4Kに程遠い状態です。今後、製品化バージョンに向けて最適化、修正、パッチなどで変わっていくとは思います。

しかし、まだ最終バージョンではないとはいえ、コンソール最強パワーのXboxシリーズXでこの状況なので、より処理能力の面で不利なPS5ではどうなるのかが非常に気になります。更に、マイクロソフトは数週間前から多くのテスター、YOUTUBERにXboxシリーズXを送付し、情報公開に制限事項はあるようですが、自由にいじらせてレポートを許可しています。逆にソニーは発売1ヶ月前でも多くは公開せず、YOUTUBERや一部メディアに公開したものの、自由にいじる事は出来ず、かなり制限のある公開だったようです。しかもレビュー評価用のPS5は送られていないようです。より詳しい情報がもっと知りたいユーザーとしても、このように中々実機での具体的な動作映像や情報がないのは困ったものです。

まだ製品版とは言えないのすが、今回のデジタルファウンドリのハンズオンプレビューを読んでみて、安定した高精細、高品質エフェクト、高フレームレートはまだまだハイエンドPCの独壇場かなとは感じた次第です。

とりあえず、早く実際のXboxシリーズXを手にし、自分の目で4K 120Hzモードから全てのモードを検証したいなと感じたい次第です。当ブログでは妥協なく、感じたことをありのままに、書いていきたいと思っています。PS5、XboxシリーズXの発売が待ち遠しいです。🔚

2 件のコメント

  • 今回公開されたXbox Series X版のビルドは最新のビルドではないらしいですね。このビルド以来多くの改善を行ってきたらしいので製品版が楽しみです。

    • 製品版でどうなるか本当に楽しみです。
      個人的に気になるのは、やはり4K 120Hz対応TVでの120Hzモードですね。

      記事で書いた通り、ハンズオンレビュー時のバージョンでは1440Pの動的解像度での120Hzという、
      HDMI2.0規格内で留まってるみたいなので、それが製品版で4K 120Hz
      HDMI2.1対応ディスプレイでより高解像度で表示されるのか、気になるところです。

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