マイクロソフトの2020年第三四半期決算は、コロナウィルスの影響にも関わらず収益は350億ドルで15%増、営業利益は130億ドル25%増加、純利益は108億ドル22%増となりました。1株あたりの利益は 1.40ドルで、23%の増加。
マイクロソフトのサトヤ・ナデラCEOはプレスリリースで
「私たちは2か月という期間で2年分のデジタル変革を見てきました。リモート・チームワーク、学習から販売とカスタマーサービス、重要なクラウド・インフラストラクチャとセキュリティに至るまで、私たちはお客様と一緒に日々取り組んでおり、顧客の適応とオープン性の維持を支援しています。当社の耐久性のあるビジネスモデル、多様化したポートフォリオ、差別化されたテクノロジースタックにより、これから先に進むことができます。」
と語りました。
最近の決算報告では常に注目される、マイクロソフトのクラウドビジネスは変わらずに輝き続けました。生産性およびビジネスプロセスセグメント全体の収益は15%増の117億ドル。インテリジェント・クラウド・セグメントの収益は27%増の123億ドル。主な指標は、Azureの収益が59%増加したことにより、サーバー製品とクラウドサービスの収益が27%増。
Windows、Xbox、Search、Surfaceを含むMore Personal Computingセグメントの収益は110億ドルに達し3%増。 Windows OEM製品の収益は前年比横ばいでしたが、Windowsコマーシャル製品は17%増。検索広告の収益は1%増。
コロナウィルス危機に関する懸念を考慮すると、Surfaceの収益は前年比で1%増加しました。これは在宅ワークが増えた事によるノートなどのPC需要増加もあるでしょう。実際インテルも好調でした。
Xboxのコンテンツとサービスの収益もこの時期はいつも悪い上に、次世代機の発売を控えている事もあって、相当に悪いマイナス20%台の落ち込みも珍しくありませんでしたが、コロナウィルス危機による在宅率増加による需要増で、なんとプラス2%増となりました。コロナ特需でマイナスをカバーした形です。
在宅率も増えてリモートワークなどオンライン需要が劇的に増えた事で、マイクロソフトも恩恵を受けた企業の一つと言えるかもしれません。壊滅的な打撃を受けている企業もある中で、この内容はナデラCEOの言うように、最小限に食い止めたとも言えます。
コロナウィルス懸念はまだ予断を許さない状況ですが、徐々に光も見え始めている部分もあります。とは言え、冬には第2波などという恐ろしい専門家の意見もあって長期化する可能性も出ており、依然として厳しい状況ではあります。
少しでも早く収束してくれる事を願います。。 🔚
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